<A HREF=https://rexi2.net/tg/wiki/?mode=view&seq=6183>企画イベ「教えてコーデリア様」の結果。
大神殿にて。
メル(
tz0001)を始め、シーリーやドラグナー達の見守る中、コーデリア(
tz0002)が強く念じると、その姿が神々しく光り輝いた。
ドラグナー達はさっそく、ティルノギアの意識?とシンクロしたコーデリアに、質問していく。
(私はどんな答えがでても、別れがあっても、精霊を信じ続けたいわ‥)
「ティルノギア発動は過去にも行われたのか?」
『いいえ』
「悪を落として、デュルヘイムだけを切り離すことができないのはなぜだ?」
『お答えできません』
「三つの世界の行き来を可能にしていたのは何故ですか?
そして、世界を切り離す仕組みを用意していたのは何故ですか?」
『お答えできません』
「何でティルノギアなんてものを用意した?
全部俺らがどうにかできると思ってた訳じゃねーだろ」
『お答えできません』
「私の願いを聞いておくれ。
オートマタ達の業は私が負う。私をデュルヘイムに堕とす代わりに彼らを救っておくれ」
『それはできません』
(できません、ばかりじゃのう‥‥)
それでもめげずに、質問を続ける。
「守護精霊ともお別れ、か。それの影響で、あたい達に悪影響あったりしない?」
『精霊はコモンヘイムを去るため、あなたがたを助けられなくなります』
「魔法のアイテムもその力を失うと考えられますが、力を失ったアイテムはどうなるのです?」
『精霊やルミナを源とする力も失われます。
それらを宿していた物はただの物品になるでしょう』
「質問だ。魔法が無くなるのは分かるが、戦技はどうなるのだ?」
「魔法がなくなると、変身能力も失われるという事なのでしょうか?」
『身体と強く結びついている力は残ります』
「魔法が消失したら、コモンの生存率が低くなるのでは? 対策は?」
『あなたがた自らの知恵と力で解決することになります』
世界から精霊が去り、魔法や魔法的な力は失われる。コモンは魔法無しで生きることになるようだ。
次に、コモンの創り変えに関する質問に移る。
「ちゃんとこれからも、子供産まれる世界になるのか?」
「やっぱり異種族同士だと、子を成すことはできなくなるなるのかな?」
『はい。種族ごとに子を為すことになります』
「地上の全種族がヒューマンになるのか?」
「いいえ。各種族は存続します」
「それだと種族ごとの隔たりも大きくなりそうな気がしますが‥‥」
『いいえ。あなたがたは等しく尊いですよ』
「ん〜‥造り変えることで私たち死んじゃったりしない?」
『苦痛や不快を感じることはありません』
「AOSやAOLも使えなくなるんでしょう? だったら子作りの方法とかはどうやって教えればいいんでしょうか? まさか『男と女が激しく前後(以下略)」
『あなたは既に知っているようですね』
機械的に答えるコーデリア? ともあれ、話題は「邪悪への裁きに関する質問」に移る。
「聖なるものとか邪悪なるものとか誰が決めるんだい?」
『至高神の定められた通りに分けられます』
「封じられているフェンリルとかはどうなるのか?」
『状態に関わらず、邪悪への裁きは行われます』
「闇の住人に哀れなゴーストが含まれるはずだ。そういう無害な連中もデュルヘイムに落とすのか?」
『いいえ。無害で邪心の無い者は、デュルヘイムへ落ちません』
「邪悪な者とは闇の住人やカオスか? 私のように悪を生まれ持ち、悪に染まった者はどうなる?」
『除かれる悪とはコモンを穢し歪めるもの、魂を喰らうものです。安心して下さい。貴女はコモンです』
「邪悪かどうか判断する為に、生き物全部の情報を知る必要があるとかそんな感じにはならねぇか?」
『はい。コモンヘイム上の全てが儀式の対象となります』
(ん? 『コモンヘイム上』の全てが? ということは‥‥)
メルは何か閃いたようだ。さらに質問が続く。
「世界の歴史や個人の記憶は、再構築後どうなるの?」
「魔法や精霊が無くなるのも覚悟してるけどさ。それがあったこと、忘れちゃったりはしないよな‥?」
『世界の歴史と個人の記憶は保持されます。しかし、コモンは移ろいやすいものです」
「ティルノギアは、私たちの『こう望んでいる』『こうあったらいい』を反映しないのでしょうか?」
『それはできません』
「質問です。どこにもいかせてもらえない困った迷子とかあらわれないんでしょーか?」
『それはありません』
「ええと、シフールが人になって、人が女神になるのが今の世界の仕組みって事でいいのかしら。
それだとティルノギアを使ったら、ユーの次にうまれる女神様ってあるのかしら?」
『女神はもう現れません。女神と英雄たちの時代は終わります』
さらに、ドラグナー達は核心的な質問をしていく。
「オレ達ドラグナーはどっち側に立ってるのかな?」
「あー、結局のところ、俺たちドラグナーの今後はどうなるんだろうな?」
『精霊が力を貸していますが、あなたがたは基本的にコモンです』
「んー、ドラグヘイムの恐竜たちも知的種族に入るのかなー?」
『いいえ。大きな蜥蜴たちはソウルを宿していません』
「我らナーガはどうなる、シーリーヘイムへ登るのか?
ティルノギアよ、願わくば我をコモンヘイムに残したまえ」
『ナーガはコモンです。コモンヘイムに住まいます』
「ね、ボク達ハーフエルフはどうなるの?」
『ハーフエルフもコモンであり、コモンヘイムに住まいます』
「自然や建物など、器物についてはどのようになるのだろうか?」
『命ある動植物は、カオスに侵食される前の状態に戻します』
「では、カオスに歪められて生まれた者はどうなるのでしょう?」
『カオスを除き、本来あるべき姿にします』
素晴らしい! これで、異形は救われる! 今まで得た回答の中で一番の良い知らせだ。
そして、話題はついに、行く末が懸念されている「特殊な種族」に及ぶ。
「ヴォルベルグはどうなるのでしょうか?」
「ウォーグはデュルヘイム行きですかねー?」
「呪いだけ消えてこの世界に残れないの!?」
「うにゃ‥‥コモンヘイムー残るーするーしないー??」
これに対する、コーデリア(ティルノギア)の返答は――
『彼らもコモンです。フェンリルの呪いは除くように努めます』
やった! 良かった! と安堵するドラグナー達。
次に、オートマタ達が質問する。
「私達、オートマタはデュルヘイムに落ちるのでしょうか?」
「カオスで動いてる‥デュルヘイム、行くしか、ないかな‥?」
「ドラグナーとして人を守ってきたつもりなんだけど、酌量無し?」
「私には主様の下に帰るという誓いがあるから、コモンヘイムに残りたいのだけど‥‥」
「少しでも、コモンヘイムの残れる希望があるなら縋りたいんです‥‥
大切な人と、これから先もずっと、同じ道を歩いていきたいんです。だから‥‥」
コーデリア(ティルノギア)は、沈黙する。
しばらくしてから、口を開いた。
『カオスがデュルヘイムに落とされると、カオスを源とする力も失われます。
それらを宿していた物はただの物品になるでしょう』
「ちくしょー! 俺たちは物品扱いかよ!」
『‥‥ですが、あなたがたからは、精霊の助けとコモンの魂が感じられます。
そうですね‥‥難しいですが、なんとかしてみましょう』
それは、オートマタをコモンにしてくれるということか?
それとも、存在はそのままで、コモンヘイムに残してくれるということか?
ハッキリとは答えてくれなかったが、何かしてくれるようだ。
(良かった‥‥良い結果になりそうだ)
次に、シフール達が疑問を投げかける。
「あのね、シフールはシーリーヘイムにしかいられないのかな?」
「ここと、みんなとおわかれしなきゃだめなのか?」
「コモンヘイムにいたい子もシーリーヘイムへ昇華されちゃうのかい?」
『‥‥シフール達よ。あなたがたがここに残りたいと望むとは、
意外でした。良いですか。それは苦難と悲しみが待つ道ですよ?」
「私はクセルさんと一緒にいたいですのっ
だからシーリーヘイムには行きたくないですのっ!
離れちゃうのは悲しいし寂しいですのー!」
『あなたがたの気持ちは、わかりました。
ですが――シーリーヘイムへの昇華とデュルヘイムへの追放は、強制的に行われるのです』
「!?」
「なん‥じゃと‥‥!?」
『前に説明したはずです‥‥創り変えられる人の同意が必要です、と』
「シフールは、『創り変えられる人』ではない、と?」
『はい。聖なるものがシーリーヘイムへ、邪悪なるものがデュルヘイムへ行くことは、
儀式が成就すると強制的に起こります。本人の意思は関係ありません』
言われてみればそうだ。デュルガーやカオスがデュルヘイム行きを拒否してコモンヘイムに残れるようでは滅茶苦茶だ。
詳しい理屈はわからないが、シーリーやシフールがシーリーヘイム行きを拒否できないのは、善悪のバランス上、そうなっているのだろう。
どうしよう、と慌てふためくシフール達。
何か、方法はないのだろうか――と皆が思ったその時、
「方法はあるぞよ」
メルが口を開いた。
「我らは前に一度、世界の理をねじ伏せ、不可能を可能にしたではないか。
それと似たようなことをやればよいのじゃ!」
そう。
天竜宮ごとシーリーヘイムに渡った時のように、ムー遺跡の機能を使って、世界の理から守る障壁を展開する。
そして、シーリーヘイムに行きたくないシフールをその障壁でティルノギアの効果から守ってやれば、良いのだ!
『なるほど‥‥その手がありましたか。
但し、ティルノギア発動にはムーの全エネルギーが使われます。
障壁を展開する魔法装置に注ぐ分はありませんよ』
「それは、ドラグナーがkiaiでどうにかするのじゃ!」
結論:まさかのkiai解決。
「シフール達のことはなんとかなりそうね。
ところで、『創り変えられる人』が同意しなかった場合って、どうなるのかしら?」
「そうだな。覚悟をさせてるようにも思えるけど
‥‥個々人の、意思や望みはどう反映されるのかな?」
『現在、あなたがた知的種族は自然出産できない状態になっています。
それを、自然出産できるように創り変えます。
この創り変えは、同意しない者へは成就されません」
「成る程、そういう事か」
最後に、いろいろ質問が出る。
「コーデリアは女神になるのか?」
「コーデリアはこれで皆が笑顔になれるって思とるんかいな?」
「カオスはコモンが生み出すんだったよな。
今回何とかなったとしても、今後生み出されるカオスはどうしようもないのでは?」
「コモンの死した魂や生きた中での穢れはどうなるのでしょう?」
「天竜宮はどうなるのだろう?」
「我らが盟主メル嬢はどうなる?」
しかし、これらの問いに対するコーデリアの答えはなく、彼女を包む光は消え、その場に崩れるようにしゃがみ込んだ。
「コーちゃん、おつかれさま〜!
キャンディあげる〜! クッキーも〜」
「お菓子の差し入れだよ! まずは食べて気持ちを幸せにしとかないと!」
ティルノギアとの交信は相当、精神力を消耗するらしい。
これ以上はコーデリアの身体に負担がかかるため、とりあえずここまで、となった。
いくつか重要なことがわかったので、今後、天竜宮はこれらの情報から今後の対策を練ることになる。