様々な法力のこもった品も、力を発揮することはない。
寛永の世で必要な力──平穏な世にあっては不必要な力。
ギルド内部で有志と話し、ギルド員と個人的に知り合った寺で供養し、後の保管、封印はギルドでする事になった。
基本として、ギルド員が持つ、現代製の銃火器は、来世人ギルドで管理されている。
他の武具(刀剣や火縄銃など)は、所有許可が下り。ギルド員各自の采配に任せられた。
この個人の差配の範疇には、寛永時代に入手した、現代銃器や兵器以外のすべての道具が含まれており、基本は変わらない。
とはいえ、根本的に必要がないのだ。ならば感謝の念を示したい。
風彦はギルド員と思い出を語り合いたい。
社屋に入ると、先に来た者も多い。
去年とは違う姿だ‥‥加齢が始まったのに伴い、二十歳の風彦も成長した。
身長は一九〇にとどき、高卒認定の試験をクリアーしている。
変わらないものもある。
寛永と来世を救った仲間の連帯感、これは一生の宝物だ。
その連帯感ゆえに、過去を封印できる。
供養する過去にかけるのは別れの言葉ではない。再会と感謝の約束。
そして、風彦は願望を込めてポケットの中の指輪の重みを感じる。
ありったけの勇気とともに。
西暦二〇二〇の三月、来世人ギルド主催の『寛永供養』と呼ばれる儀式が始まる。
※本シナリオで装備している機巧は、もはや動かせず、魔法の装備もその法力的効果を発揮できません。
また化身系の随伴は、すでにいないか、姿を変えています。その変化はおおむね下記のようになりますが、例外もありますので、詳細はリプレイでお確かめ下さい。
変化は、いつの間にか起こっている場合が多いですが、その前夜等に予兆があったり、主に別れを告げている場合もあります。
[獣ノ怪]
尻尾の数等が普通の動物になる。知能レベルも動物並になるが、主との絆は残っている。
[幽霊]
消える(成仏したのかもしれない)。
[妖怪]
ケースバイケースだが、消えたり、なんらかの生物になったり、物になったりしている。
[霊獣]
消える(神代や自然に還ったのかもしれない)。
選択肢
a.別れを惜しむ | b.思い出を語る |
c.儀式を進行 | z.その他・未選択 |
マスターより
成瀬です。
舞台は二一世紀です。
戦来では色々楽しめました。
多分、みなさんと同じくらい。
このゲームのために購入した時代考証の本もいい勉強になりました。
では、選択肢の補足等々です。
a.別れを惜しむ
自分の内にある、この『供養するもの』と過ごした日々を思い起こします。
内面描写重視で、他者と関りが浅くなる傾向があります。
b.思い出を語る
他者と『供養するもの』との話題などを語り合います。
会話などが重視されますが、他者を介するため、言いたいことが出ない可能性も?
c.儀式を進行
社会のスキル持ちの方が『基本』仏教式に供養を進行。周囲の雰囲気を大きく左右します。
『基本』とある通り、宗教であるなしを問わず、他の様式でも構いません。寺で供養し、封印できる品は持ち込みカードのみです。また、随伴や機巧も話題に出来るのも同じです。
※後日談シナリオ
本シナリオは最終決戦後の現代、ないしは寛永、あるいはその両方を描くものです。