――豊臣秀吉を倒した今、どんな心境ですか?
――寛永時代とこの現代と、何が一番違うと思いますか?
――これから、一番したいことは何ですか?
歩きながら、好一はそれらの質問に淡々と答えていた。
そして「もういいかな?」とスタッフたちを途中で止めた。
「ここから先はまた後だ。危ないから下がってろよ?」
警備棒を手に、好一は工事現場の車両誘導へと向かう。
TVカメラは好一や現場作業に当たる人々の姿を映し続けた。
この時代に戻った来世人がどう過ごし、何を思うのか――カメラはその姿を追った。
◆報道特集「時を超えた人々」
収録スタジオに「撮影開始」の合図が響き、生放送が開始した。
視聴者に馴染みのあるベテラン女性司会者の横には、数人の来世人、そしてこの時代に残った大和人らの姿があった。
「本日は、あの豊臣秀吉と戦った皆様にお話を伺っていこうと思います。まずは、ゲストの皆様をご紹介いたします――」
小さく頭を下げる来世人・大和人の下に名前と簡単なプロフィールが表示された。
司会者はまず、左端に座る加神銀志に声をかけた。
――この時代に戻った時、まず何を思いましたか?
――初めてあの時代で鬼や化身と戦った時はいかがでしたか?
――あの時代で一番印象に残っている出来事はありますか?
それらの質問に対し、銀志はやや悩んでいる様子だった。
「どうでしょう……皆さん、どうですか?」
困って他の仲間に助けを求める銀志に、周囲から笑いが起こる。
あの時代と、現代に戻った今をどう考えるか――ゲストたちは和やかに会話しながら番組収録に臨んだ。
◆バラエティ「ちょっと教えてスゴイ人!!」
来世人や、現代に残った大和人はどれだけ強いのか。
それを伝えられる番組を作りたい――そう説明された塗保舞己は木刀を手にスタジオ入りした。
スタジオには、いろいろな分野の格闘家が集まっているようだった。
「全力でこの人達と戦ってくださいって……いいのかなぁ?」
舞己はやや不安げな顔で収録に臨んだ。
選択肢
a.ドキュメンタリー | b.報道番組 |
c.バラエティ番組 | z.その他・未選択 |
マスターより
このシナリオは「現代に残った来世人・大和人」が対象になります。
秀吉との戦いから約1ヶ月後くらいと考えてください。
皆様には、以下の3つの番組のどれかに出演していただきます。
a.ドキュメンタリー(海外ドキュメンタリー「RAISEBITO」)
イギリスのTV局が、皆さんの普段の生活に密着してついて回りながらインタビューします。
インタビュー内容は、オープニング本文でNPC倉賀野好一が質問された内容と同じと考えてください。
b.報道番組(報道特集「時を超えた人々」)
日本のTV局のスタジオにて、他の仲間(番組ゲスト)と会話しながら番組司会者の質問に答えます。
インタビュー内容は、オープニング本文でNPC加神銀志が質問された内容と同じと考えてください。
c.バラエティ番組(バラエティ「ちょっと教えてスゴイ人!!」)
日本のTV局のスタジオにて現代の格闘家(剣道、柔道、フェンシング、総合格闘技など)と戦ってもらいます。
また、NPCの塗保舞己や仲間と戦って見せてもOKです。
番組の目的は「来世人・大和人の強いところを視聴者に見せたい!」という感じです。
手加減しつつ、番組を盛り上げてください。
※後日談シナリオ
本シナリオは最終決戦後の現代、ないしは寛永、あるいはその両方を描くものです。