【SH17】天と地と鬼と人と

担当 K次郎
出発2018/06/13
タイプ イベント G(Lv無制限) 連動
結果 成功
MVP 水上澄香(ka00399)
準MVP 根子 ナラ(ka01549)
四方山 万千(ka01943)





オープニング

◆謙信玄?
 天皇家の資料から明らかになった『聖徳太子とゆかりのある隠し遺跡の場所』、そこに向かうことになった来世人ギルド。
 深い背の高い杉が生い茂る山中。隠し遺跡があると思しき場所に続くかのように、確かに参道のようなものが続いているような気がする。そう、道があるのだ。
 だが、だからといって、障害物がないわけではない。というか、明らかに目の前に存在している、ヤバい障害が。
「ほう、なぜここがわかったのか‥‥いずれにせよ、通すわけにはいかんな」
 赤き肌の巨躯。そう、その名は鬼将・武田信玄。

登場キャラ

リプレイ

◆開戦
「ここが決戦の場だ。再戦の機会は無いと思え!!」
 静謐とした杉の林の中に響くアイナ・ルーラの声は、仲間への叱咤激励であり、自分への暗示でもあり‥‥そして。
「武田信玄、上杉謙信、先日の雪辱に参った!!」
 再戦、その単語がミスト・カイザーの胸を叩く。アイナの言葉に呼応し真っ先に前に出たのは彼であった。
 双方との戦いの経験。信玄には歯が立たず、そして謙信には‥‥その命すら絶たれている。負けられない戦いが、そこにある。
「ほう、あの時の忍びか」
「ああ、あなたは確か‥‥」
 人馬一体と化した信玄と謙信。突っ込んでくる二人の鬼将はミストの姿を認め不敵に笑う。
「ぬおお!」
「ミストく‥っ!」
 果敢に飛び出すミストに藤枝 藤花は手を伸ばす、が彼の忍者装束にわずかに指が触れただけだ。止めることなど出来はしない。わかっている。わかってはいる、が。自分の目の前で愛する者の無残な姿など見たくはない。
 ガキン―――。
 刃と刃が交差し、火花は戦いの始まりの導火線に火をつけた。
 攻撃を受け流そうとしたミストは吹っ飛ぶが、傷は負っていない、その姿に藤花は内心安堵し‥‥そして、鬼将に怒りを向けた。
「謙信‥‥『私の』ミスト君をよくも‥‥!」
 藤花は跳躍すると、信玄を無視し背の上の謙信に握った拳を振り抜く。
 だが、謙信は避けない。
 ただ、その身を何か鱗のようなものが包む。
 ガッ―――。
 そして、藤花の攻撃など効いてないといわんばかりに馬上で怪しげなポーズのまま動かない。
「どういうこと!?」
 愛する者を一度殺されている鬱憤をぶつけるつもりでもあったが、まったくなんともないような謙信の動きに藤花のフラストレーションは溜まる。
 だが、そんなことは意に介さず信玄は更に前へ。謙信はその頭上で怪しげなポーズで騎乗をキープ。
「獲りましたわ!」
 ミストや藤花に気を取られたその一瞬の隙を高杉 蘭子は見逃さない。
 まずは愛馬の体当たり‥‥それに寸分の狂いも無く放たれる蘭子の斬撃。
 振るう刃は童子切。愛馬の背に乗り、流した刃は、会心の冴え。その速さ、角度に本人も心の中で勝利を確信した。
「!」
 が、足りぬ。
 その一撃は過たず信玄の角へ。
 だが、やはり折ることはできない。何かに守られているわけではない、足りぬのだ、力が。
「またお前か、しつこいのう」
 しばし茫然の蘭子に浴びせられたの信玄の軍配斧と‥‥怪しげなポーズから繰り出される謙信の太刀筋の見えぬ連撃!
 ドラゴンアーマーもその全ては無効化し切れず、蘭子は血だるまになって馬上に伏す。
「ダイジョウブ、ワタシが必ず助けマス!」
 危険を察知したのか、独鈷杵を握りしめたファウラ・クルシューエがすぐさま地蔵菩薩慈悲真言を唱えだす。
 だが、鬼将の刃は容赦なく蘭子に向けられ‥‥。
「ってか、やらせっか!」
 そこへ上空から一反木綿に跨った平口 工助の声。
 果敢なのか、無謀なのか、それとも緊急事態ゆえか。一反から信玄の背に飛び移る。
 着地成功。攻撃のために信玄がその場に止まっていたおかげか。
「ほう」
 目の前に飛んできた工助に謙信は面白い、と危険な視線を向けた。
「おぉ! わりっけど、落ってもらっぜ」
 先ずは邪魔な謙信を蹴り落そうとする工助。
 だが、相手は鬼、細身に見えて力強い。蹴りに耐えるとその蹴り足を刀が生える両手で巧みに挟み、くるりと捻り‥‥投げる。
「っぉお?」
 足場の悪さから抵抗し切れず馬上から落とされる工助。
「なるほど、ドラゴンスクリューの発祥は越後の龍からか‥‥」
「いやー、たぶん違うと思うけど」
 謙信の動きに関心するアイナと、それにツッコミを入れるミア・カイザー
 そんなやり取りを余裕はある。工助が信玄の背で暴れている間に蘭子の愛馬が自主的に後退し、傷も魔法でかなり塞がっている。
「小癪な」
 ならば、と信玄は背から落ちた工助に狙いを変える。
「ぬおお、信玄覚悟ぉ!」
 が、今度は血気盛んな叫びとともに四方山 万千が突っ込んでくる。
 その手には凶暴な巨大鎌。
 信玄はその迫力に反応し注意を工助から万千に向ける。
「でりゃあああ!」
「ぬん!」
 万千の力強い一撃は、しかし、信玄に届かない。
「ぬお」
 軍配斧で受け流しコントロールされたのだ、大鎌の軌道を。それは、狭い道の脇、杉の木に鎌の部分が突き刺さる。
「どれ、一度下がる」
 そう呟くと信玄は前足でドンと地面を蹴ると後方に飛び退る。馬の体と並の知性が為せる動き。
「逃がすか! 駆けろ、スカル!!」
 だが、それを追うのも馬。
 海動 涼を乗せた愛馬スカルが仲間の頭上を飛び越え信玄に追い縋る。
「よくついてきますね」
「当たり前だ」
 謙信の攻撃を馬上で受け止め、涼は更に突き返し謙信の肩を貫く。
 だが、傷はみるみる内に塞がっていった。鬼将の回復力は相当なものだ。
「そっちはただ乗っかっているだけだろ、こっちは相棒とのコンビネーションだ!」
 呼応するようにスカルが嘶く。
 しかし、追撃もそこまで。
「我らの出番もお残しください」
 鬼将の後方からの声とともに、一塊の火炎が直撃し涼とスカルの繋がりである手綱を焼く。鬼将配下の女鬼の魔法だ。
「っ!」
 だが、涼は手綱を放すことなく移った炎を握り消すのだった。
 
◆混戦
「ほほう、貴様が謙信か? 青いのう」
 森住 ブナがビシッとポーズを決め指差し確認。
「んで、信玄じゃっけ? そっちは赤いな」
「ブナさん、もうあっち行っちゃってますよ」
「んなっ!」
 空木 椋にツッコまれ我に返るブナ。
 今、鬼将は一旦下がり、配下の鬼たちが押し寄せてくる。数は多くない。だが、弱い鬼ではない。
「というか、そこまで鬼たちが来てます!」
 既に鬼たちは眼前。そこへ椋は飛び出していくではないか。
 あっという間に椋に群がる鬼たち。どうやら彼の羽織の力に惹かれているようだ。
「ぐっ‥」
 数回の攻撃を受け、ツッコミと同時にブナに貼り付けられていた形代が燃え落ちる。
「今です!」
 だが、仕事は果たす。
「おっけー! ブナちゃん怒りの素戔嗚を喰らえー!」
 舞を終えたブナが吹雪を放てば、椋ごと鬼たちを包む。
「ぐぁー!」
 苦しむ鬼たち。
 だが、椋は何ともない様子。
「おう、こっちも頼む! この程度痛くも痒くもないが鬱陶しい」
 そして万千からも声が掛かる。大鎌を木に食い込ませてしまった彼は格好の標的になっていた。
「お任せだよ!」
 ブナは更に場所を変え超高速ノ舞から再び吹雪を放ち鬼どもを威嚇する。
「きしゃー、素戔嗚マシーンと化したブナちゃんは無敵!」
 などと言っていると鬼たちの怒りの矛先がブナへ。
「ぬおっ」
「させんぞ!」
 だが、ついに大鎌を引き抜いた万千がそれを鬼へと振るえば、鬼の巨体も軽くよろめく。
「出てこい、信玄!」
 そして叫ぶが、道は狭くまだ鬼どもの壁に阻まれる。
「だったら、こいつらを黙らせるのが先だな。タンロン!」
 ヤズゥン・ディガが合図を送れば、提灯の付喪神であるタンロンがぴょんぴょんと跳ねながら鬼どもの近くへ。
「―――影縫ノ術」
「うごけねぇ!」
「な、なんだ?」
 ヤズゥンの影縫が鬼を数体くぎ付けにする。現在、雨天の林の中、暗く影が落ちない。ならば影を作ればいい、と提灯の付喪神の出番というわけだ。
 だが、その後だ。飛来した氷柱がタンロンに突き刺さる。
「っ! まずい、下がれタンロン」
 ヤズゥンは慌ててタンロンを下がらせる。灯りをともしているからこそ目立ってしまったようだ。影は消え、鬼は動き出す。
「だったらこれでどうでございましょう?」
 ここは出番だ、と根子 ナラは舞う。願いを込めるは天照大御神。
 現われし光は一帯を照らし、雨がしとしと降るのに明るいという天気雨の様相だ。
「これで‥‥。タンロン、よくやった」
 強力な光の登場に、ヤズゥンはタンロンを労い下がらせる。
 戦場の環境の変化は戦況を大きく動かす要因となる。
「ぎゃっ!」
 遠くで女鬼の悲鳴が上がる。
「えらい、援護しやすうなったね」
 潤賀 清十郎が放った矢が鬼を穿つ。視野が確保されたことで弓なども使い易くなった。
「ほら、あの右側のちょっとくぼんだ辺り。たぶん隠れ易いからきっと隠れてるよ♪」
 更に、場所を指摘して指さすのは霧ヶ峰 えあ子
「え、じゃあ、自分で撃つよー♪」
 そんなに射撃武器持ちがいないので仕方なく自分で狙うえあ子。彼女はしっかりとこの山道の様子を観察していたのだ。
「ひっ」
「ビンゴ♪」
 案の定、矢を放った場所から女鬼の声。
 そして、鬼たちに異変が‥‥いや、異変に気付いたというべきか。
「おい、ケガがなおりにくいぞ?」
「おお!?」
 おかしい。鬼たちは自分の傷がいつもより治り難い状態にあるのに気付く。
 それは、来世人ギルドのものたちが受け継ぎし不思議な玉の力によるもの。鬼を滅する力。それが4つもそろえば大きな力を発揮する。鬼が持つ回復力を弱体化させることが出来るのだ。
「ああっ、効いている。効いているわね。玉の力がハッキリと」
 そのひとつ『礼』の玉の宿主であるグレース・マガミがややうっとりと呟いた。
 で、それが耳に入ったのか近くの鬼が。
「おまえのしわざかぁー!」
 襲い掛かってくるではないか。まぁ、確かに正しいんだけどね。
「ああっ!」
 鬼の迫力に押されて後ろの杉の木にしな垂れかかるように後退するグレース。
 そこへのしかかるように鬼が‥‥。
「えくすかりば!」
 いや、伸びてきた大太刀がグレースを狙った鬼の腹を貫く。
「何をやっているグレース。あまり前に出過ぎるな」
 聖剣(?)益洲刈刃を振るいしは魔神 極奴であった。
「助かりましたわ。でも‥‥護ってくださるのでしょう?」
 グレースが艶やかな視線を向ける。
「玉の持ち主は俺たちの切り札なのだからな」
「あら、それだけかしら?」
「っ、ああ。お前は俺の子孫の妻だろうが。もしなにかあれば、来世の俺の子孫に申し訳が立たん」
 あんな感じで自分の子孫もやられたのか「わかる」と思いつつ極奴はグレースに向けてぼやく。
「あら、まだ鬼が」
「わかっている!」
 視線を鬼に戻し、極奴は大太刀を振り下ろした。
 ズバッ、と頭上に伸びていた木の枝ごと鬼を両断してみせる。
 滅鬼の力が徐々にギルド側有利に戦況を傾かせ始めているのか。
「もう少し遠くに‥‥お願いします」
「仕方ないわね、力を貸すから、きっちりやってきて、戻って来てね」
 ならばもっと滅鬼の力を広範囲に広げなければ、と『孝』の玉の宿主である水上 澄香溢田 純子に頼み込む。
 ポン、と純子が押した澄香の背には炎のような朱雀の羽根。
 それを得て、澄香は空へ。時折邪魔をする木々の枝をすり抜け戦場の上を飛ぶ。滅鬼の力を戦場に行き渡らせるためにも。
「私も前に出るわ」
 自分も、とばかりに鬼どもの攻撃を気にせず突き進む『仁』の玉の宿主である升田 千絵代
「っ!」
 鬼の牙に喰いつかれたところを太刀で首を断ち切り、肉を切らせて骨を断つ。自らのダメージは気にしない。狙いがあるから‥‥なのだが。
 このまま一気に鬼どもを押し切れるか?
 いや‥‥。
「何を手こずっておる。蹴散らすのだ!」
 戦場に響く大音声。
 再び信玄が馬首を巡らせギルド側に襲い掛かってくる。狭い山道で前にいる配下の鬼など気にせず敵も味方も蹴り飛ばしながら進む。
「信玄、背に私がいるのにあまり大声は上げないでください」
「仕方あるまい、高ぶっているのだ。お前と戦った時のようにな」
「なるほど、ならば仕方ありませんね」
 鬼将、再臨

◆乱戦
 来る。
「来い!」
 駆ける信玄の前に立ちふさがりしは遠前 九郎
 待ち構えての一ノ太刀一撃!
「ほう」
 その一撃は信玄の馬体に大きな傷を刻む。
「なるほど、確かに傷の塞がりが違う。何かされているようだな」
「なっ! ふざけるな!」
 まるで九郎の一撃で試したかのような言い様だ。
 怒りの九郎は更に攻撃を加えるが、それは軍配斧でいなされる。
「そのためにわざわざ一太刀受けたのですか?」
 謙信が呆れたように問いかける。
「馬鹿をいえ。これはあやつの気迫の証よ。ならばわしも全力で返さねばなるまい」
「ぬおお!」
 信玄はそのまま九郎に向け突進。彼を吹き飛ばす。
「ええっ!」
 すると、九郎が吹き飛ばされた先には舞を終えた牧葉 真夏がいるではないか。
 ゴファ―――。
 吹雪が九郎の周囲を通り抜ける。だが、それは鬼のみに襲い掛かり凍えさせた。
「なんだべぇ!」
 ボン―――。
 なんだろう、真夏の柔らかい何かに弾き飛ばされ九郎は軟着陸。
「往生せぇ!」
 更に信玄に斬りかかる毒島 右京だが、踏み込みが浅く受け止められる。
「なんだ、そのへっぴり腰は? 何を狙っておる?」
「‥‥!」
 自分の狙いを見抜かれたのか否か、それはわからない。だが、九郎と違う様子見の攻撃は明らかに信玄の猜疑を招いた。
「つまらん、こいつは可愛がっておけ」
 そう言い放つと、配下の鬼どもが右京に襲い掛かってくる。
「な、なんじゃあぁぁ」
 こら、待て、といいつつ右京は鬼どもを相手取るしかない。
 敵味方入り乱れ、まさに乱戦の様相。
「準備はバッチリじゃあ、みんな頼むんよ」
 鏑木 奈々が用意したるは猩々ノ舞。
 それを受けた者たちがしっかりと自分の役目を果たそうとポジションについている。
「―――鬼将・武田信玄!」
 底水 霧子が叫びしは狙うべきターゲットの名。
 そして彼女から放たれたのは光の矢だ。
「ぬう!」
 それは間違いなく信玄に命中した。
「?」
 しかし、ダメージらしいダメージが無く違和感と僅かな脱力感を覚える信玄。そう、神波占術によって法力を減じさせる効果を与えられた月読ノ舞なのだ。
「こっちもじゃ」
 更に畳みかけるように間 朔次郎のとゐ波占術が信玄を捉える。コツコツコツコツと弱らせていく、それが奈々を起点とした作戦だ。
「フフ、法力を削る、来世人どものいくさですねぇ」
「お前に言われんでもわかっておる。そこのお前っ!」
 魔法の射程の都合上、遠くの霧子はともかく、近くにいた怪しい動きをしている朔次郎は信玄に見つけられてしまう。
「まずっ!」
 明らかにターゲットと化している。ピンチだ。
「甥っ子はやらせんのじゃ」
 それを信玄にまとわりつくように動く間 遊司が阻む。
「鬱陶しいのう」
 振り払おうとする信玄だが。それは遊司の分身。
 遊司はあざ笑うように、そして、ヤモリのように信玄に引っ付いて離れない。
「さんきゅー!」
 叔父のサポートに、朔次郎は更にとゐ波占術を‥‥。
「おいたが過ぎますねぇ」
「がっ‥‥」
 朔次郎の眼前に現れし青き鬼は素早く二刀を叩き込み、赤を描く。
 謙信が彼の前に転移してきたのだ。
「さて、騎馬ごっこもこのくらいにしておきましょうか」
 そろそろ、本気、ということ。
「いけないわ!」
「好きにやらせちゃヤバイかも!」
 千絵代とミアが同時に叫んだ。
 奴を、謙信をフリーにさせてはいけない。以前戦った者たちが揃って警鐘を鳴らす。少なくとも奴は、かなりの転移距離を有する筈だ。
「さて、今度は簡単にはやらせてくれないだろうけど‥‥」
 そんな謙信の前に立ちはだかったのは相葉 楡だった。
「おや、あなたでしたか。これは借りを返さねば」
「それはこっちのセリフだよね」
 謙信の視線を真っ向から受ける楡の瞳には‥‥エロエロ言いそうな姿が浮かび上がっているが細かいことは気にしてはいけない。戦いはシリアスにして非情。
(掛かってくれた)
 謙信の注意を自分に引くことに成功し内心でウンウンと頷く楡だったが‥‥同時にヤバい相手に真っ向からぶつかることになるのだ。

 一方、信玄相手に法力削減ミッションに挑む者は空にもいる。
「ええかろくまるちゃん。信玄に付かず離れず、じゃ」
 一反木綿に跨り空中からとゐ波占術を仕掛ける小鳥遊 彩霞
 空にいる分、朔次郎と違って直接信玄に狙われる可能性は低い‥‥しかし、その射程の短さは仇となる。鬼の魔法の射程圏内でもあるのだ。
「ろくまるちゃん!?」
 それは女鬼が放った火炎だ。そして、一反木綿の弱点でもある。
 明らかに効いている、もう一撃でももらったら墜落確実。
 火炎の放たれた先、明らかに準備をしている女鬼が‥‥。
「落とさせまセン!」
 だが、地蔵の慈悲もまたそこに届く。
 ファウラの真言がろくまるの焼けた体を回復させた。
 そこへ遅れて女鬼の火炎が着弾。九死に一生を得る。
「逃げてくだサイ!」
 ファウラが叫ぶが、すぐには立て直せない。
「ひとまず終了です!」
 だが、そこでナラの叫びとともに天照大御神ノ舞がもたらした光がその輝きを終わらせる。一瞬の機転を利かせた判断だ。
「今の内に」
 更に飛行する澄香が彩霞の姿を隠すように動き、撤退をサポート。
「今じゃ、ろくまるちゃん」
 痛々しい姿の相棒を気遣いながら彩霞は後方へ下がる。
 すると、次に魔法で狙われたのは彩霞たちを守ろうとした澄香。武器や魔法を使う仕草も見せなかったのでスルーされていたのだが、今の行動で目立ったのかターゲットにされたのだ。
「ああっ!」
 着弾する女鬼の魔法。
「ははっ、やったぞ!」
 女鬼の嘲笑。
「!?」
 だが、それは澄香が貼り付けた形代が燃え尽きるだけに終わる。
(もう少し、もう少しだけ耐えないと)
 心の中で貼った形代の枚数をカウントなどしている余裕はない。今は少しでも長く滅鬼を維持しなければならないのだ。
 そして、再びナラの天照大御神ノ舞が周囲に光を取り戻した。
 次の瞬間‥‥。
「いただく!」
 女鬼の背後に何者かが転移してくる。
 大太刀の力で藤枝 真沙花だ。鬼が光の動きに気を取られている間に転移可能な距離まで近づいたのだ。
「ひゃあー!」
 一刀で女鬼を切り伏せると更に山道を挟んだ反対側に別の女鬼を発見し‥‥。
 ジャキン―――。
「へ?」
 その女鬼に向けて左手を構えた。
 ドゴーーーン―――。
 籠手からの砲撃が女鬼を撃つ。
 これにより鬼の後方も大乱戦。戦況はわからなくなる。

 何よりも、滅鬼により鬼ノ体が弱体化しているため‥‥鬼たちの攻撃が苛烈になっている。
 生き残るのは‥‥鬼か、人か。

◆決着
 背水の陣、ともいえる鬼の攻撃。完全に尻に火が付いた状態である。
 当然、その空気を受けて鬼将たちも本気にならざるを得ない。
「どけい!」
 信玄の周囲を気にせぬ突撃。
 だが、それを真っ向から受け止めんと立ったのが万千だった。
「ぬおおお!」
 巨象の突進にも等しいそれを彼はガッチリと受け止めて見せた。金剛鬼身での屈強な肉体と、爆胆鬼身による無類のタフネスが為せる業。
 信玄は軍配斧で打ち据えるが、それでも万千は倒れない。自分は倒れても構わないが、簡単には倒れない。信玄の動きを一時的に食い止める。
「面白いっ!」
 その覚悟に興味を示したのか、信玄も真っ向から力勝負。
(今の内に‥‥何か勝利の糸口を‥‥はっ!)
 その様子を窺いながら何か手を打てないか、と考えを巡らせていた純子の脳裏に浮かぶビジョン。三尸占術が見せたそれは、ふわふわとした動きで信玄に近づき難そうにしている千絵代の姿が信玄に‥‥。
『千絵代、今どこなのかしら?』
 ならば、と斑鳩占術で話しかける。
『!』
 今、千絵代は神代の蓑で姿を消しながら天女の勾玉で浮遊し信玄への秘かなる接近を目論んでいた。
『危ないわ、離れて!』
「小賢しい!」
 僅かに、純子の忠告が早かった。
 近づいていた千絵代の柔肌を軍配斧が僅かに掠め赤い線を刻み、彼女の姿を浮かび上がらせる。
「なんで‥‥」
 千絵代は小さく呟く。
 彼女は知らぬことだが、以前してやられている謙信からの情報で彼女への警戒は小なりとあった。そしてその姿は雨粒の跳ね方で気付かれていたのだ。純子の忠告がなければ手痛い一撃を喰らっていた。
「よそ見とは心外な!」
 不意に自分から視線を外した信玄に万千は大鎌を振り下ろす。
「足元が留守っぜ!」
 更に、馬体の下にスライディングするように工助が走り込み腹を斬り付ける。
「ぬう!!」
 苦悶する信玄は蹄で工助を踏み潰す‥‥が。
 工助がそのまま足をつかみ放さない。
 チャンス‥‥到来。
「勝負じゃあ!」
 ここが勝負どころと切り札を出したのは右京だった。村正の凶暴な力と、阿修羅王真言を使った暴風のような7連撃!
 それは一撃一撃が並の鬼を切り裂くレベル。
 そして‥‥一発逆転の連続攻撃を狙うための血ノ代償を無効化できるかの大博打。
「無念じゃあ‥‥」
 だが、それは残念ながら不発に終わり、反撃によって血の海に伏すのだった。
 しかし、信玄も消耗は少なくない!

 謙信の体を捉える楡の連続攻撃。槍の力が、鬼将の鱗のような肌を突き刺していく。
「いやらしいですねぇ」
「そっちほどじゃないよ」
 とはいえ、自分も無傷では済まない。
 ヤバイ、そう楡が感じるのと同時に謙信も転移で移動していた。
「逃げ‥」
 そう言われる前に、謙信の位置は‥‥ミストの近くへ。
「おっと、つい」
 何か引き寄せる引力でもあるのか?
 自然な流れで謙信の刃はミストへと向かう。
「のぉー!」
「危ない!」
 しかし、そこへこちらも自然な流れで間へ割り込んでいく藤花。
「なっ! と、藤花どのぉ!」
 身を挺してでも守る。それが彼女の誓い。
「貴様ぁぁぁ!!!」
 そして、男が怒りに身をゆだねるのも自然の流れ。
「ええい、馬鹿者が! 呼吸を合わせろ!!」
 だが、それを押し留めたのはアイナの裏拳だ。
「そういうことだよ。僕はフルボッコチャンスと見た!」
 そして、姉・ミアの声が響く。
 ここが、勝負の分かれ目だ!

 更に配下の鬼どもも奮闘。ギルド側との激しい競り合いもピーク。
「皆様に加護を‥‥などと踊っている余裕もありませんわね」
 ぼやくグレースが舞うは鳴る神霊迎えノ舞。配下の鬼を抑えるには手が足りないのだ。
「いくじぇえ!」
 そしてブナとタイミングを合わせて‥‥。
「「ダブルブリザード!!」」
 荒れ狂う吹雪。鬼は凍え死ぬ。
「うわー、ダメージは無いのに、なんだか凄く寒い気がしますね」
 あまりの吹雪の激しさにその中に取り込まれた椋が呟く。彼も既にボロボロ、少人数でどうにか鬼どもを抑えているのは大変なのだ。
「やれやれ‥‥あまり前に出すぎるな」
 魔法の使い手を守るように立つ極奴も精一杯のぼやき。実際は疲労困憊の体に鞭打っている。
「仕方ないのだよ。なんてったって私は皆のママじゃからな! 期待に応えないと」
「ブナの皆の母御だと? バブみなどといいうものか?」
「あら、どこでそんな知識をしいれたのかしら?」
 不意に披露される極奴の来世人から得たアレな知識にグレースは思わず首を捻る。
 と、同時に鳴り響く爆音。
 それにツッコミを入れたわけではないが音のする方を見ればえあ子が指さす先に真沙花が大砲をぶち込んでいた。
「仕留めたかな?」
「んー、多分ね‥‥っと」
 真沙花の問いに周囲の様子を伺いながら応えるえあ子は戦況が動くのに気付く。
「そろそろ仕留め時ってことかな♪」
 龍ノ鱗すら貫く弓、大蛇殺を構えて。

「GO!」
 ミアの合図とともに、彼女の手から霊符が風羽根となって飛び、謙信に突き刺さる。
 それに合わせるように撃ち込まれたのは清十郎の矢だ。
「みんな、繋いでや」
 一発一発は弱くとも、そして、謙信の特殊な肌に阻まれようとも、今、敵は確実に弱っている。ならば積み重ねるしかない。みんなの確かな一撃を。
 応えるようにもう一本矢が突き刺さり、撃ったえあ子がほほ笑む。
「ぼーっとするな、行くぞミスト!」
「お、応でござる!」
 アイナの激にミストが応え。
 放つは二刃を一刃と化す。必殺の共振剣!
 一ノ太刀を乗せたその攻撃はどちらかの攻撃が確実に謙信を切り裂いた。
 否。謙信の鱗がその刃を阻む。
「ならば‥‥これで! 拙者の怒りぃぃぃ!」
 すれ違いざまに斬られながらもミストは懐の黄金銃を抜き撃つ。
「くぉぉ」
 その一発は謙信のどてっ腹を貫いた。
 もう少し、もう少しでいける。それは天啓か、それとも予感か。
「三太さんから受け継いだ玉、そして‥‥晴明さんの符。今はもういない人たちの力を借りて‥‥」
 続くしかない、覚悟を決めた澄香が顔を歪める謙信の懐に飛び込んでいく。
 狙いは晴明茅厄の符を貼ること。
 無力な相手、と見た謙信は回避せず、符は貼り付けられる‥‥が。
「それがどうしたのです?」
 効いていない。
 でも、それでも。
「未来の為に作られたものを‥‥」
 きっと今から行くはずの遺跡にも未来に残されたものがあるのだ。だから、必ずここで!
 勢いのまま澄香は謙信の顔に抱き着くように覆いかぶさる。
「謙信様!」
「いかせん!」
 加勢しようとする鬼どもはその場から動けない。
 そこには、影を縫い留めるヤズゥンの姿があった。
 ならば、誰か、誰か‥‥。
「おおお!」
 そこへ走り込んできたのは涼だ。傷ついて愛馬を下げ、身一つで謙信に一撃を振り下ろす。
 謙信に張り付いた澄香ごと‥‥その献身を受け取り、謙信を断つ。
「これでは‥‥」
 明らかに不味い。
 そう判断した謙信は迷わず転移し、距離を取る。
 だが、そこには運良く、いや謙信にとっては運悪く、新手がいた。
「あら、おいしいところをいただけるので?」
「なんと‥‥」
 信玄周りが乱戦で馬だと近寄り難くなっていた蘭子である。
 打ち込もうとして行き場を失いかけていた一ノ太刀が‥‥謙信の角から体にかけて一気に引き裂いたのだ。
「んふふふ、なかなか、面白き戦(いくさ)で‥‥」
 そう言いかけ、謙信はその動きを止めた。

 そして、信玄もまた徐々にその勢いを弱めていた。
「どうだべ、風神雷神の攻撃は? チクチクするだよ」
 真夏の肩あたりに飛ぶ幻影は確実な力となって信玄に傷を負わせていく。これだけでも鬼ノ体を弱めた相手には厄介なものなのだ。
「こっちも仕留めて見せる!」
 謙信が倒れたのを横目に、九郎も一気呵成に信玄へ全力の攻撃。
「くおお」
 それは軍配斧に受け止められてしまう。
「おうおう、さっきより抵抗する力が弱くなってるぜ」
 だが、九郎は信玄の明らかな消耗を感じ取っていた。
 それは周りからも明らかだったのか‥‥。
「お逃げください!」
 信玄を守るように集まってくる鬼ども。
 謙信が倒れ、信玄自身も消耗が激しい。
「まだ、ダメじゃったか」
 だが、奈々の呪禁道術は効果を発揮したようには見えなかった。思うように削ることが出来なかった法力にはまだ若干の余裕があるのかもしれない。
 さすれば‥‥。
「此度の戦(いくさ)、お前たちの勝ちじゃ」
 そう言い残し、信玄はいずこかへ転移する。
 どこだ、とギルド側の面々は周囲を見回すが‥‥見えるところにはいないのか?
「はっ!」
 何かに気付いたのか、霧子が放ったのは月読ノ舞による光の矢。
 それは深い杉林の奥へ‥‥。
「あれじゃと倒せんじゃろなぁ」
 今の彼女の魔法は法力を削るのみ。
 他にも使い手はいるし、もしかしたら削りきることが出来るかもしれないが‥‥。いや、ギルド側も消耗が激しい。うっかり光の矢が返って来たら目も当てられない。
「あの体で杉林抜けれるのか?」
 と九郎が首を捻る。
「二本足にもなれる、ってか」
 とにかく、信玄は戦場から去ったのであった。

◆そして、お宝へ?
「しかし、スギ花粉のように鬱陶しい奴らでしたね」
 ナラが杉林だけになのか、そんなジョークとも本気ともつかぬ言葉を投げる。
 確かに、ギルド側にもくしゃみ鼻水ならぬ、多くの血が流れた。死者がいなかっただけでも幸いなのかもしれない。
「見える範囲で鬼の姿は‥‥確認出来んなぁ」
 鬼眼占術を駆使してどうにか杉林の間を確認する朔次郎だったが、もはや鬼の姿は認められなかった。
「ところで、大丈夫じゃったか?」
「どうにか」
 信玄にしつこく張り付いて妨害しようと奮闘してかなりボロボロの叔父に声をかける。
 なんとか受け応える遊司の声に、生を感じる。
「ろくまるちゃん、どうじゃあ?」
 彩霞もかなり燃やされかけた一反木綿を労わる。
 ろくまるも、そんな主に健気に笑いかけた、あんまり表情は変わらなくとも、相棒だからこそわかる。

 生きている実感。
 勝った。どうにか、勝った。
 鬼将・武田信玄は逃したものの、危険な敵を退けたのである。

 そして‥‥戦いの果て、一行は無事に、遺跡の中を探索できた。
 そこには、いくつもの古文書。聖徳太子が遺したものだろうか。
 分析には時間がかかりそうだが、持ち帰って即、十人ちゃんは、1つの書物を選び出した。
「これじゃ! これに、結界に関することが書いてあるはず‥‥うむ」
 この発見が、来世人らをついに、攻勢へと転じさせることとなる。さらなる決戦は、間もなく勃発するだろう。



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参加者

a.今んトコ、一反乗って武田狙いな。ヨロシク。
平口工助(ka00157)
Lv378 ♂ 22歳 武僧 来世 婆娑羅
a.手下鬼の攻撃を惹き付けてみようかなと思っています
空木椋(ka00358)
Lv343 ♂ 20歳 傀僧 来世 大衆
a.雑魚鬼などサッサと片付けて、皆に除傷形代道術掛けに行くのじゃ!
森住ブナ(ka00364)
Lv252 ♀ 15歳 神陰 来世 異彩
c.朱雀を貰い空から【鬼滅】の範囲を広げます。可能なら呪禁や泰山符で援護を
水上澄香(ka00399)
Lv216 ♀ 17歳 陰傀 来世 異彩
a.倒そうという意思があれば倒せますわ。ここは騎馬戦といきましょうか
高杉蘭子(ka00512)
Lv533 ♀ 20歳 武神 来世 婆娑羅
b.後ろから弓で援護を。可能なら魔怒紅の矢で此方を狙わせられたらと思うよ。
潤賀清十郎(ka00609)
Lv297 ♂ 27歳 神忍 来世 異彩
a.武田信玄、上杉謙信、先日の雪辱に参った!!
ミスト・カイザー(ka00645)
Lv272 ♂ 24歳 武忍 来世 質素
c.信玄の進路妨害をするぜ。
ミア・カイザー(ka00679)
Lv243 ♀ 24歳 陰忍 来世 異彩
a.ここが決戦の場だ! 奴らとの再戦は無い!!
アイナ・ルーラ(ka00830)
Lv215 ♀ 24歳 武僧 来世 婆娑羅
a.裏闇仕掛を浴びせるから混戦にしてね
升田千絵代(ka00869)
Lv475 ♀ 25歳 武陰 来世 傾奇
a.相手が警戒してくれてれば、隙を作れるかなとか思ってるんだけど
相葉楡(ka01176)
Lv312 ♂ 27歳 武傀 来世 麗人
c.回復するよー♪
霧ヶ峰えあ子(ka01260)
Lv329 ♀ 16歳 神僧 来世 麗人
a.俺は馬回りだな。鬼将よりも他の鬼優先で鬼将には妨害攻撃予定だ。
ヤズゥン・ディガ(ka01287)
Lv350 ♂ 22歳 陰忍 来世 質素
c.赤いのに呪禁道術を唱えて鬼の体を打ち消すわ。
鏑木奈々(ka01307)
Lv312 ♀ 18歳 神陰 来世 麗人
a.・・・身を捨ててこそ浮かぶ瀬もあれ、と。
毒島右京(ka01318)
Lv291 ♂ 35歳 陰僧 来世 大衆
a.謙信…潰すわ。絶対に。
藤枝藤花(ka01346)
Lv246 ♀ 40歳 武僧 来世 大衆
a.俺も騎馬戦を挑ませてもらう!ここで龍虎を討ち取るのみだ!
海動涼(ka01489)
Lv262 ♂ 22歳 武僧 来世 異彩
c.天照使用します、回復(HP・状態)がメインとなります
根子ナラ(ka01549)
Lv261 ♀ 22歳 神僧 来世 婆娑羅
c.信玄の法力を削るその1!
小鳥遊彩霞(ka01619)
Lv239 ♀ 25歳 武流 来世 異彩
c.どこまでできるか微妙だけど、味方に朱雀を付与するわ。後斑鳩も持ってくわ
溢田純子(ka01629)
Lv213 ♀ 25歳 僧流 来世 異彩
b.ここは玉の持ち主が集結する時かしらね。 [鬼滅]を使うわ。
グレース・マガミ(ka01643)
Lv196 ♀ 28歳 神傀 来世 麗人
a.将を射んと欲すれば、まず馬を射よ!ってな訳で信玄の足を止めてみせる!
遠前九郎(ka01660)
Lv322 ♂ 19歳 武流 来世 傾奇
b.まとわりつくっぺ風神雷神アイアイ
牧葉真夏(ka01759)
Lv387 ♀ 25歳 神誓 来世 異彩
c.信玄の法力を削るその2!
底水霧子(ka01792)
Lv213 ♀ 33歳 神流 来世 異彩
c.回復役に徹しマス!ケガをしたら、無理をせずに下がってくだサイ!
ファウラ・クルシューエ(ka01807)
Lv246 ♀ 24歳 陰僧 来世 麗人
a.来世人にばかり任せる訳にはいかない。 女鬼は引き受けた!!
魔神極奴(ka01868)
Lv231 ♂ 17歳 武水 大和 異彩
a.よろしくお願いします。
藤枝真沙花(ka01870)
Lv231 ♀ 17歳 武火 大和 異彩
a.信玄の法力を削るその3!
四方山万千(ka01943)
Lv404 ♂ 44歳 僧鬼 来世 婆娑羅
a.守宮で信玄に嫌がらせの攻撃じゃ。
間遊司(ka01968)
Lv341 ♂ 40歳 忍鬼 来世 大衆
c.信玄の法力を削るその4!
間朔次郎(ka01972)
Lv216 ♂ 27歳 流鬼 来世 大衆