図書館世界

ドラゴハウンドの世界

最初に読むべき重要な初期情報をまとめ掲載!
21/4/15

オーディア島とローレックの街

 君達がこれからの時を過ごすのは、開放されし聖域、オーディア島だ。我々の住まうミドルヘイムの北西部に位置し、南北500kmにも及ぶ広大な土地の大半は、確かな記録の存在しない未知の領域である。
 島の南西部には、天の海を貫く霊峰「月のシーハリオンの丘」が聳え、北部には邪神が施した呪いの源とされる「デュルガーの割れ目」が口を開ける。まさに人知を超えた場所であり、本来、我々コモン(人間や妖精族)が気安く踏み入って良い場所ではない。
 紀元前、ここには賢人王オーディアが統治する豊かな王国が存在し、また神々の長き争いの時代「神代七代」においては、幾度となく熾烈な戦いの舞台となった災厄の地でもある。
 そして、今なお続くデュルガー(悪魔)との戦いを有利に進めるため、昨年から、この地の王となった勇者シンガルド・ローレックの居城が建築中であり、更には、大いなる使命を受け継いだハウンドギルドの本拠地が大々的に据えられた。
 城やギルドの周辺はみるみる栄え、今やローレックの街は、ミドルヘイムの中でも有数の巨大都市へと変貌している。
 何故この地がそれほどにまで重要視されるのか?
 その答えは単純だ。ローレックの街には、月のルミナ(守護精霊)の力が満ちているからだ。それ故に、月属性の儀式魔法「ムーンポータル」が比較的簡単に成就でき、リスクを取らずに、未開の淵ぎりぎりまでハウンド(ルミナ才能を持つ狩人)やダーナ(ルミナ才能を持つ戦士)を送り込むことが出来るのである。

∇ローレックの街(January)
∇ミドルヘイム全図
∇コラム コーちゃんの突撃インタビュー「inローレック城」

19/1/17

君達に宿る力「ルミナ(Rumina)」

 ルミナとは、守護精霊を指す言葉である。精霊はこの世界を見守り続ける偉大な存在だが、時に選ばれし者に、大きな力を託すことがある。幼い子が稀に起こす摩訶不思議な奇跡は、大抵このルミナの力によるものだ。我々人にとっては、邪神の呪いやデュルガー(悪魔)に対抗する唯一の手段であり、それゆえハウンドギルドには1000人にひとりと言われるルミナの持ち主が掻き集められることとなった。
 ルミナには、地、水、火、風、陽、月の6種類があり、それぞれに特性を持つ。精霊は、大地・水・火・風という恵みをもたらし、陽と月によって何時でも私達を見守っている‥‥と、これは子供を寝かしつける不思議なお話の常套句だが、そのあり方がそのまま反映されているのだ。特に、精霊と直接交信する術を持つ魔法使い達は、自在に精霊の力を代行し、大きな力を発揮する。
 魔法とは、体内に宿る守護精霊《ルミナ》と交信し、世界に満ちる精霊の力を、具体的な形として引き出す行為である。ルミナをコントロールする才能を持つ、ごく僅かな者達にしか行うことが出来ない奇跡の技であり、呪文の詠唱と、精霊とコンタクトを取るための媒体となるアイテムが必要だ。媒体となるアイテムは、引き出す魔法の種類によってその形状が異なるが、この世界の聖なる印であるX型の意匠が必ず施されている。
 なお、魔法使いと呼ばれる者達は、大きく4つの「クラス」に分けられている。
・ヴォルセルク(Wolserkr)
 狼を纏うものの意。身体能力に優れ、武器と防具を装備して敵に立ち向かう戦士である。
 魔法は、格闘攻撃を強化するなど、直接戦闘に役立つものが多い。
 X意匠は自らの身に施した刺青であり、顔や腕など見える場所に彫られる必要がある。
・カムイ(Kamuy)
 神を宿すものの意。素早さに優れ、多くは弓の使い手である。
 魔法は、傷を癒したりするなど、生死を司るものが多い。
 ペンダント型のホーリーシンボル(CROSS)、又は、Xを施した弓を装備することで魔法を行使する。
・パドマ(Padmas)
 四季を操るものの意。知性と精神力に優れた者。精霊の力を直接的に扱う魔法使いである。
 魔法は、自然現象を操り精霊の力を行使する、派手で強力なものが多い。
 握りの部分にX意匠が施された専用の杖を装備することで魔法を行使する。
・マイスター(Meister)
 匠を究めるものの意。隠密活動や技術力に優れる。
 魔法は、罠・錬金・ガーゴイル(ゴーレム)使役と多彩。
 ドラゴングラスと呼ばれる竜の鱗から造られた眼鏡状のアクセサリー装備することで魔法を行使する。

 普通は成長するにつれ失われて行くルミナだが、成人しても力を残す者が、ハウンド(ルミナ才能を持つ狩人)や、ダーナ(ルミナ才能を持つ戦士)と呼ばれる。また、精霊から大いなる祝福を受け、偉大な力を発揮する者を、特にシーリーコートと呼ぶ。英雄ローレックは代表的なシーリーコートである。
 精霊は、コモン(人間や妖精族)を導くとき、女神のような姿で現われるとされている。まだ僅かではあるが、精霊信仰から女神信仰へとそのスタイルに変化が起こりつつある。

∇コラム X意匠品とルミナ属性
∇コラム ──女神様の導き

19/1/17

ハウンドギルド

 本拠地をオーディア島、ローレックの街に移す際、古くからのハンターギルドを再編して新しい名を冠したのが、ハウンドギルドである。
 元々、単に猟師達の互助会であったハンターギルドに、ハウンド(ルミナ才能を持つ狩人)を集め、邪神の呪いを解く任務を持たせることになったのだ。
 これは、ローレック王の提案から始まり、ローレック王の刎頸(ふんけい)の友、且つ、最大のライバルでもある、勇者ジークフリート・マクールがギルドマスターに就任している。
 呪いの解呪はもとより、害獣の駆除から、スポンサー貴族子女の護衛、珍しいモンスター素材蒐集まで、様々な依頼がハウンド達を魅了し、退屈させることはけしてないだろう。
19/1/17

邪神の呪いとは

 邪神は、ミドルヘイムから去る際、全ての生命に悪意の呪い「エクスマリス(eXmalice)」を施した。
 そのため今なお、見知らぬ地で出会うほとんどの種族や野生動物は、本来の優しさを忘れ悪意に満ちている。
 呪われた者はダークサイドと呼ばれ、ハウンドギルドでは、正式に「ダーク+種族名」と呼称することになっている。ダークトロール、ダークキャット、ダークドラゴン等がその例だ。但し、ダークエルフだけは例外的に呪われた存在ではない。
 ダークサイドに対峙し、ハウンド達が仲間と協力して個々に呪いを解くのはそれほど難しいことではない。しかし、大事なのは「種全体」の呪いを解くことにある。そうしなければ、いつまでたってもその種をダークサイドから解放できず、呪われた者の数を減らすことが叶わないからだ。
 神聖暦919年現在。種全体としてダークサイドが存在しないのは、人間・エルフ(ライト&ダーク)・シフール・カーシーの4種族だけであり、一部の家畜や野性動物(犬、馬、牛、羊、豚、鼠、兎、鶏、鷹、多くの野鳥、昆虫、魚、植物)を除けば、まだ多くの呪いが解けていない状態と言える。
 種全体の呪いを解く方法には様々な説があり、真相究明が急がれる。

[種全体の呪いを解く様々な仮説]
 種族長の解呪・種全体の殲滅・その種を美味しく頂く・種に紛れた呪いのキー的存在の除去・デュルガーの殲滅・シーハリオンの丘の解明・天空の大地の探索・グリーヴァの地の探索・バベルの地の探索・創造神による邪神の追放etc.
19/2/05

デュルガーと危険なモンスター達

 デュルガー(Duergar)とは、闇の世界に住まう存在(悪魔)を総称した呼び名である。人を襲い血肉を貪る恐ろしげな姿が語られがちなデュルガーだが、これは肉体を得たごく下級の個体が引き起こす事件だ。高度な知性と能力を備えた真に恐るべき個体は、人の精神、より高みにある魂を食らうことを至上の喜びとする。語り伝えられる詩歌の中にも、心を食われ破滅して行くシーリーコートの話がいくつも存在している。
 デュルガーは特殊な肉体を備え、魔法、魔法の武器でなければ傷つきさえしない。霧状に変じる能力を持つため追い詰めることが難しく、消滅させる為には封印、浄化という手段が必要になる。
 デュルガーは人にとり憑くと、誰にも気付かれぬまま精気を食らい続けることで、次第に力を蓄え、進化していく。デュルガーに憑かれた者は本来持つ善性を破壊され、示唆されるままに悪事に走る。凄惨な事件の裏には多くの場合デュルガーが潜んでおり、その駆逐は至上命題となっている。ルミナを持つ者はデュルガーに対抗し得る唯一の存在である一方で、その魂が秘める力から、特に狙われ易い傾向にあるので、注意が必要だ。
 世界にはデュルガーの他にも、様々なモンスターが生息している。凶暴な鳥獣の類から奇怪な植物、昆虫、遺跡に眠る守り手、動く死体や死霊の類。エルフィン(妖精)の中にも人間に敵意を持つものは存在する。シーハリオンの丘の麓には巨大なドラゴンが棲むと言われているが、もっと下級の、トカゲに類する様なものならうっかり出会うこともあるだろう。これなども十分に危険な存在だ。
 モンスター達は自分の存在を忘れさせてしまう忘却オーラを持っており、その為、襲われて生還する者がいても記憶に残らず、被害が減らない大きな原因となっている。

∇コラム 聖なる剣とデュルガー
∇コラム ドラゴン
∇コラム 忘却オーラ
∇コラム ヴァンパイア、世間の認識

エッダの館

 エッダとは、吟遊詩人や語り部などの伝承を伝える者や、伝承を書き記した書物のこと。
 ローレックの街の中央部には、王国の出資により作られた大規模なエッダの館があり、多くの吟遊詩人が立ち寄る。
 また、集められた伝承の精査、検討も行われており、公式に記録されたものがローレックの図書館に送られている。
 更には、国やハウンドギルドからの広報活動の場をも担っており、いわゆる御触れや、ゴシップ伝言板、お尋ね者の手配書の掲示など、その情報は多彩である。
21/4/15


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