図書館リアイベ

HH09ダークヒュージを解呪

第9回リアルタイムイベント 2023年3月
ダークヒュージを解呪せよ
23/3/28

往くぜ無謀な特攻作戦!

[任命、ドラゴハウンド]
 勇者王ローレック(dz0001)自ら、ハウンドらに『ドラゴハウンド』の呼称を与えたのは、つい先日のこと。
 その名前に勝るとも劣らない重大任務、いやもはや『使命』を押し付けられ――もとい、おおせつかって、ハウンドらは(あるいはドラゴハウンドらは)いまだにざわついていた。
「全てはハウンドギルド設立前から‥‥いや、ローレック城を築く前から、オーディア島の封印が解かれた時から、この計画は決まっていたのだよ」
 ローレック王から明かされたことを、あらためて整理すると――

[ローレック騎士団とハウンドの歩み]
 もともと、勇者王とローレック騎士団は『オーディア島北部より湧き出るデュルガーの掃討』を、ハウンドらは『ダークサイドの全解呪(ディスミゼル)』を主任務としていた。実際、そのようにしてきたし、それ自体、決して無駄なものではなかった。
 しかし、それだけでは結局、終末を防ぐことはできないと、最初からわかっていたのだ‥‥ローレック王にだけは。
 邪神が復活すれば、勇者王と騎士団はおろか、ハウンドその他のコモンが全員結集しても勝てはしない。善き女神らが直接参戦して、やっと再封印を行えるかもしれないが、それはあの神代七代の『終焉の戦い』の再来となる。要するに、この世の終わりに等しいということだ。
 だが、邪神は復活目前だという。世界にダークサイドがいる限り、暴力に恐怖、悲しき同士討ち、憎悪の応酬が繰り返される――それは世界を、知らず知らず闇(負のエネルギー)で満たし、邪神出現のお膳立てとなる。邪神は、ミドルヘイムが地獄に近づくほど、復活しやすいのだ。
 それを防ぐための、ハウンドによる全解呪――しかし、それは非常に遅々としたものだった。成功例もあったが、結局のところ、『各種族のディスミゼルの方法』を見つけ出すことが困難極まりないため、成果を上げるのが厳しすぎるのだ。
 だが実を言えば、ローレック王は当初からその可能性を見抜いていた。そしてターゲットを、ダークヒュージドラゴンへと絞り込んでいたのだ。

[ハウンドの真なる使命]
 シーハリオン。世界に7つ存在するといわれる、異様の霊峰。
 そもそもシーハリオンとは何なのか。ローレック王にも正確なことはわからないが、それが『ミドルヘイムのエネルギーバランスの調整システム』のようなものであることは、理解しているという。
 6属性に対応したそれぞれの峰は、天界とつながりつつ、この世界の精霊的な力を循環させている。しかし、この世界の『負のエネルギー』もまた、拡散させてしまう副作用があった。
 本来シーハリオンには、一種の守護神ともいえるヒュージドラゴンがおり、侵入者の排除だけでなく、システムの異常などを調整する役割を果たしているという。だが、邪神によって、ヒュージドラゴンさえもが、ダークサイドと化している。
 もし、このダークヒュージドラゴンを解呪できれば、彼らが負のエネルギー循環をストップさせ、邪神復活の下地作りを阻止できるだろう――というのが、ローレック王の真なる狙いだったのだ。
 そして、それを行えるのは、ダークサイドの対処経験を積み、未知なる課題にも臨機応変に(あるいは無謀に)立ち向かい、死をも恐れぬ勇敢さ(あるいは不遜さ)で強敵に挑める、ハウンド(ドラゴハウンド)しかありえない‥‥

[ムチャ言いやがって]
「‥‥なんてな、この俺にまで真の狙いを伏せておくなんて、あのヤローも人が悪すぎるぜ」
 ギルドマスターのマクール(dz0002)は苦笑を禁じ得ない。
「ま、カンタンなお仕事だぜ。なにせ、ダークヒュージんとこまで直通らしいからな」
 そう、それもローレック王から説明されていたことである。
 本来であれば、ヒュージドラゴンに辿り着くのはとてつもない困難を伴う。
 まず、住んでいるというシーハリオンの場所が、2つ(オーディア島とアルピニオ)を除いて、不明なのだ。
 そしてたとえそれを見つけ出せて辿り着けたとしても、侵入者を拒む強烈な嵐の壁が待ち受ける。アルピニオだけは、抜け道がわかっているが、一番近い月のシーハリオンでさえ侵入方法は解明されていないのだ。
 しかし‥‥ローレック王は意外な方法でこの問題を解決してしまった。すなわち、ハウンドらを中心に集めさせた数多くのドラゴンの部位と、ついに完成したローレック城の転移装置『ドラゴンポータル』を用いて。
「ローレック城をこの場に築いたのは、生活に便利な地の利や、対デュルガー前線基地としての地政学的な意味‥‥と、誰もが思っていただろう。しかし本当の狙いは、ここが、月の女神の力を強烈に宿し、転移魔法の力を最大限に増幅させるための適地であったからなのだ」
 ローレック王が今の今まで真意を隠していたのは、邪神側への露呈を恐れてのことだったのだ。
 その、最新鋭にして最強の転移装置に、様々なドラゴンの触媒を用いて、もっとも強きドラゴンの傍らへ、コモンを送り込む――すなわち、全ての距離と障害をぶっ飛ばして、ハウンドを直接、ダークヒュージの下へ!
「ちゅーワケで、サクッと行けるぞ。で、とんでもなく強いドラゴンと戦って、殺さないようにしつつ、ダークサイドの呪いを解除すればいいだけってな。それを6セットか? 7セットか? いやーこいつぁ‥‥サクッと逝けるなホント。で、最初にドラゴンポータルにダイブしたい、命知らずの大馬鹿野郎はどいつだ?」

[ハウンドを阻止する者たち]
 だが脅威はダークヒュージだけではない。
 今になってコモン側の真の狙いを知ったであろうデュルガー軍は、必ず妨害を仕掛けてくるだろう。
 そして、ヴァンパイアの王、ガルバもまた。
 ミドルヘイムの趨勢を決める戦いが、始まろうとしていた。

[イベントスケジュール]
・【HH09】連動シナリオ期間
 3月10日~5月8日
・グランドシナリオ公開
 5月26日
23/3/28


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