ハウンド達の進路

担当北野旅人
出発2023/07/01
種類イベント 日常
結果大成功
MVPレネット(da0035)
準MVPベル・キシニア(da1364)
エア・カイザー(da1849)

オープニング

◆様々な進路
 大決戦が終わり、ミドルヘイムの滅亡は回避された。
 それからしばらくの間、平和が、平穏が、世界に漂っていた。
 ハウンドギルドは変わらず存続し、変わらずダークサイド対応を続けていたが――誰もが、そうだったわけではない。
 ある者はもちろん変わらず、現役のハウンドであり続けた。
 ある者はこれを機に、ハウンドを辞め、故郷へ帰った。

登場キャラ

リプレイ

 ロザリー・シャルンストはハウンドギルドでの任務を継続しつつ、教官として次世代のハウンド育成にも積極的に貢献。
 元傭兵という経験を元に、様々な局面にも対応できるよう厳しく鍛え上げるその姿は『鬼教官』として恐れられる。いっぽう、訓練以外のプライベートでの面倒見は非常によく、頼りになるお姉さんとして慕われたが、愛が溢れすぎるハグなどは、軟弱な若者の心身を押し潰す場合も多々あったとかないとかあったとか。
 やがてハウンドギルドの幹部にまで出世するが、ストイックで面倒見のいい姿勢は終生変わることはなかったという。
「すまん‥‥またやり過ぎてしまったか?」

 トラエ・モンも現役のハウンドであり続けた。
「ハウンドでいれば依頼で各地を巡れるし、倒した魔物を食材として分けて貰えるから、これほど美味しい職は無いニャ!」
 という次第で、ハウンドと美食家の二足のわらじで積極的に活躍。
 さらに、魔物料理の研究結果をレシピ本にしたり、晩年はギルドの食堂で『みんなが持ち帰ったマニアックな食材も美味しく提供する調理のおばさん』として人気を博した。

「しふしふー!」
 アルガシーダはその後も、『立派なレディ』になるために修行(レッスン)に励み続けた――そして。
「きれいなもの、かわいいもの、ステキなものをたくさんたくさん見つけて、キラキラな毎日を過ごしてきたんですのよー♪」
 素晴らしい思い出が、たくさんできた。
 何年も、何十年も、最高の思い出を重ね続けてきた。
 その全てを、覚えていられるわけじゃない。いやむしろ、ほとんど忘れてしまっているのかもしれない。
「でも、今の私は最高だし、ずっとずっと最高だった気がするのよー」
 だから間違いない。アルガシーダの今が最高ならば、ずっとずっと、立派なレディだったに決まっているのだ。
「ごきげんよう、わたしはアルガシーダ。レディ・シフールって呼んでくださいませ、ですのよー!」

 フラールはあの決戦から数年後、唐突にハウンドを辞めた。
 まず向かったのは、アルピニオ。その山間部の貧しい集落にふらりと居つくと、森の動物達と仲良くなり、一緒に暮らし始めた。
 さらには。
「なんか家作りたくなったなー」
 衝動的な工作の日々。自宅や動物小屋はもちろん、他の住民の家の修繕、さらには旅人向けの小さな宿屋建築や、放置されていた山小屋のリフォームなど、その仕事は多岐にわたった。
 そうして集落に活気が生まれると、本人は集落を飛び出し、ミドルヘイム各地で工作をしまくる。その唐突な勢いと出来の良さから、一部で『辻斬り工作シフール』と謎の噂が立つまでに。
 そのうちに大工の名親方の工房に辿り着き、そこで真面目に修行し、その後はより高度な仕事、たとえば公共物の補修などを勝手にやりまくって過ごしているという。
「うーん、あのヒビ割れは見過ごせないよねー」

 ミニー・マンフレディはギルドに所属しながら、副業で芸人を行ない、そのキャリアを積んでいった。
 時々は、メロウとヴァンパネーロのための里、オックスフォードに顔を出し芸を披露しつつ、芸人ハウンドとしての名と実力を高めていった。
 あわせて、任務の合間に芸人候補を続々スカウト。芸人仲間を増やすと、ローレックの街の劇場に、新たに大衆向けの芝居小屋を併設。『メロウの名物芸人』の存在は、メロウへの偏見を減らし理解度を高める、大きな役割を担ったのであった。
「芸は身を助ける! メロウを助ける! 死ぬまで芸の道を究め続ける、から‥‥いぢめちゃやーよ?」

 さてさて、そんな芝居小屋の近くに、見世物小屋を建てちゃったのが――
「失礼ね、見世物じゃないわよ!?」
 失礼しました、ミカ・グランディディエが建てたのは、その名もズバリ、『愛の館』。
 表向きは、宿屋。しかしてその実態は、もちろん――いわゆる娼館的な、そういうやつ。
 しかし、それもまた一種の擬態! その裏の裏では、問題ある貴族や豪商などを招き入れ、色仕掛け等で秘密を聞き出す、言うなれば『ローレック王黙認の諜報機関』という側面さえ備えていたのであった。
 名物ママのミカが、訳アリの男女を一種の『工作員』に仕立てあげ――しかし、その面倒見はよく、ムチャをさせたり、つらいことは強要しなかったという。もちろん、危険なことが起これば、ママのハグが全て解決。
「ステキな男の子女の子をたっくさん育て上げたんだから‥‥でもなんで、アタシと添い遂げる殿方は見つけられないの~ッ!?」
 大丈夫、エルフの青春はこれからだ!

 グドラは相変わらず、ヒュージドラゴンになるための修行に邁進していた。
「少しずつでもキングドラゴンと呼ばれるドラゴンを目指していくんだぜ。だからミドルヘイムの各地にいるドラゴン先輩に会いに行く旅に出るんだぜ」
 とくれば、アクア・パッツアも黙ってはいない。お供についていくことを決め、二人揃ってオックスフォードから旅立つことにした。
 ‥‥とくれば、アンカ・ダエジフも黙ってはいない。
「世間知らず二人を送り出すのは圧倒的に不安ですからねえ。親族の結婚も見届けたし、どうせ釣り行脚にも出るつもりでしたし、ぜひぜひご一緒に」
「いいんだぜ! おいらはキングドラゴン目指して、アクアはメロウの宣伝に、アンカは釣りマスターに! みんなで修行するのも効果ありそうなんだぜ!」
「え‥‥なんかちょっと圧倒的にヤなんですけど‥‥」
 アクアにはまったく乗り気じゃなかったが、その理由はあえて記すまい。
 その後、グドラがヒュージドラゴンになったという記録はない。明確に残っている記録といえば、トウカが『釣り入門』を記し、釣りの伝道師として名を馳せたことくらいである。
「おいらより凄いドラゴンに会いに行くんだぜー」
「さあ、今日はここのヌシと勝負なのです」
「と言って私を釣り上げる気なんでしょう?」

 グランドもまた、ヒュージドラゴンを目指したキティドラゴンの一人である。
 しかしグドラとは違い、しばらくはハウンドギルド員として心身を鍛錬。さらにはローレック城の図書館に入り浸り、熱心に勉強していたところ、ローレック騎士団の長にスカウトされ、ギルドから騎士団に移籍。その仕事ぶりは高く評価され、特別部隊の隊長にまで登り詰めた。
 まだ、グランドドラゴンと呼ばれる存在には、到っていない。しかし、グレートナイトと尊敬される存在には、もうなっていた。
「俺はまだまだだ。もっともっと強くなれる。至高の存在ってのは、遥か高みにあるんだな‥‥これからも一歩一歩、山を登り続けるぜ」

 ヴァイス・ベルヴァルドは決戦の後、アルピニオの自領に戻り、領主となった。
「邪神は封じた‥‥デュルガーの時代はこれで終わるだろう」
 妻の墓前でそうつぶやくと、弔いもそこそこに、城へと戻る。やるべきことは、無数にあった。
 領主としての仕事をこなし、こなし、ひたすらこなし――数十年が経過した。
「見たか、デュルガーよ。見てくれたか、我が妻よ。これが私の行なった、真の復讐だ」
 彼が息を引き取る時、ベルヴァルド領は、近隣のどこよりも優れた、豊かな、平和な国へと成長していた。

 タフィー・ブラウンヌガーは、ライトエルフとダークエルフ統合の儀式を阻止しようとして失敗。ギルドに連行された後は、ハウンド資格の無期限停止と、自宅謹慎を命じられていた。
 処分としては、異例の軽さだと思われたが、ギルドマスターのマクールの独断で決定。
「それなりの事情があんだろ。ひとつ様子を見てみようや」
 ――しかし、タフィーはほどなくして監視の目を抜き、自宅より姿を消した。むろん、ハウンド登録は抹消された。
「仕方ねえ。去る者は追わず‥‥もしうちらに牙を剥くってんなら、その時は応じるまでよ」
 マクールはむやみに追っ手を出さなかった。
 その後タフィーは、ジプシーや旅の一座等に紛れ込みつつ、変装なども駆使して、『某国大臣のスパイ』としての活動を継続。それによって、エルフ統合の時代の流れが変わった、という記録はないが‥‥
「あたしにはあたしの正義があるのよ‥‥シルヴィ、そしてハウンド。これ以上の間違いを犯させないために、あたしの目が閉じられることはないわ」
 
 スエワ・スイースソは、ハウンドを続けながら錬金の研究に勤しんだ。
「今日もお疲れ様ー! ‥‥あ、書類出さないと! もうすぐ期限だー!」
 しかし、本人が言うところの『不運な体質』は、いつまでも治らなかったらしい。
 罠に引っかかるのはいつも自分。忘れ物はしょっちゅう。
「でも、本当の意味では、不運じゃないのかも‥‥だって、大事な人もできたし!」
 どうやら恋人との仲は、うっかり壊すことはなかったそうな。
「じゃ、デートに行ってきまーす! ‥‥あれっお財布に穴が!?」

 ユナ・プリセツカヤもハウンドは続けた。
「平和になったっていっても、山賊さんとか魔物さんもいなくなるわけじゃないし、やっぱりハウンドのお仕事はなくならないよね」
 仕事に邁進しながら、友人や後輩とも楽しく接する日々。
 しかし、5年もすると、仕事の量はだいぶ減らすこととなった。依頼を受けて守った村にいた男性にプロポーズされたからだ。すぐに子供にも恵まれ、家庭第一のママに。
「世界は平和になって、いい人と巡り合えて、可愛い子供ができて‥‥今はとってもしあわせ。みんな、愛してるっ☆」

 アステ・カイザーもハウンドギルドに留まり、相棒のユニコーン『ウニ』をお供に、主に魔物討伐依頼に邁進し、平和の維持に貢献し続けた。
 そうして数年後。そろそろ引退して故郷の森に帰ろうかな、などと周囲に話していたところ、ある男性より愛の告白を受けることに。相手は、決戦後に知り合った、兄エクスに憧れているという騎士団の若い騎士だ。アステより年下だが、アステは二つ返事で交際を承諾。
 結局、ハウンドは引退したものの、故郷に帰るのは中止して、その騎士を婿に貰い結婚、幸せな夫婦生活を送ったという。
「これからはあんまりムチャもできないね。あとねウニ、私の旦那さんにこっそり後ろ蹴りするの、そろそろやめてね。ちゃんと見てるわよ?」

 ソレイユ・ソルディアスは最終決戦のあの瞬間、仲間のために命も投げ出す覚悟であった。
 あの時はとにかく必死で、残される者の顔が浮かんだのかどうか、正直に言えば、よく覚えてはいない。おそらくはそんな事を思うまでもなかったのだろう。自分が死ねば悲しむ者はいるのは当然だが、自分らが勝たねば誰もが生きられない世界となっていただろうから。
 とにかくも、その覚悟を、女神は見捨てはしなかった。己が身を捧げたソレイユは、仲間と共に不思議と生き延びた。
 そして――祝福も与えられた。大切な人との未来。家庭。その象徴たる、二人の子供――
「俺はたぶんずっと、ハウンドを続けるよ。なぜなら」
 高台から見下ろす街。夕陽に照らされる街の子供たち。夕食前の活気。
「‥‥街のあちこちに、無数の『俺たち』がいるから」
 妻が、子供が、家族が大事だから。掴んだ未来を、繋げていきたいから。
 それは、この街に住む、世界のあらゆるところに住む、全ての家族も同じだから。
「必要な限り、ハウンドを続けるよ。そして‥‥必ず、生きて帰るさ」

 グラナート・ミストファイアは決戦後すぐに、パメラ・ミストラにプロポーズした。
「パメラ! 俺だ! 結婚してくれ! 胸と尻のでかい女が好きとか安産型とかそういう理由はともかく! 健康で元気で美味そうに飯を食う女が好きだ!」
「うんうん、すっごく褒められてるねあたし!」
「俺はなんか子孫を残さなきゃならん使命があるってどっかの神様が言ってた‥‥気がするんだぜ! つまりその‥‥」
「つまり、あたしと励みに励んで励みまくりたいってことだね!?」
「おっ‥‥おやわらかにおながいしまーっす!」
 そして二人はお励みになり、それはそれは可愛い子供を10人もこさえたそうな。
 そんな子供らを一座に加えての、パメラの舞踏演劇は人気を博した。主役はもちろんパパ・グラナートで、フンドラ教団との激しい戦いを表現した、ハラハラドキドキ爆笑悶絶の内容だったとか。
「いいか息子たち娘たち‥‥とーちゃんはな、ミドルヘイム一のフンドラハンターになる! おまえたちも立派なフンドラハンターになるんだぜ!」
「パパの言うことを真面目に聞いちゃ絶対ダメです」

 ニニ。それがソル・ラティアスサース・エイソーアの間に生まれた娘の名前だ。
 しかし、その子はヒューマンとライトエルフの血を引いていた――ミドルヘイムでは非常に稀な、いわゆるハーフエルフという存在として、生を受けたのだ。
 ソルとサースは当然、あまねく全てから祝福された子として、ニニを育てようとした。
 だが、それは不可能に近かった。様々な種族の宥和が取り沙汰される昨今であっても、異種族婚はまだまだ偏見の対象であり、ましてやその子供となれば――
 結局二人は、そうした偏見の比較的緩やかなオックスフォードで新婚時代を過ごし、優しいまなざしの中で子育てにいそしんだ。
 それは、たしかに、世間の目から隠れての生活であった。
「この子は、こんなに可愛くて、眩しいのになぁ‥‥なんで声をひそめて生きなきゃなんねえのかなぁ」
 ソルは、無邪気なニニの小さな手を握りながら、夜空を見上げた。
 サースもまた、夜空の遥か先を見ていた。
「見て‥‥宙(そら)にはこんなにも無数の星が拡がっている‥‥いつかこの宙の先まで行ってみたいね」
「無数の星は祝福‥‥あの月はサース‥‥」
「‥じゃあ、太陽はソルかな‥‥」
「いや、太陽はこの子でさ」
 ソルはニニを見た。ニニは彼のリュートを、無邪気にいじっていた。その無垢な音色が、静かな夜を満たす。
「このちびにも、小せぇ楽器も作らねぇとなぁ」
「‥ねえソル。歌の、音楽の力を信じてるよね‥‥?」
「無論でさ」
「この子が祝福して生きられるための音を‥‥私たちは、奏でられるかな‥‥?」
「‥‥簡単じゃあねえが、いつか、必ず。音楽の力を信じるなら、きっと、きっと、いつか‥‥俺が死ぬまでにはね」
「‥ソル、愛してる‥‥絶対、長生きしてね」
「ははっ、じゃあ、生涯現役で、孫‥‥いや、ひ孫を抱いた感動を伝えて、世間に受け入れられる詩人を目指しますかね」

「あれから20年‥‥と言っても、エルフにとってはそれほど変わらないな」
 ビクトリア・アイビンは、外見的変化はもちろん、生活もそれほど変わっていなかった。むろん、ハウンドも継続している。
 もっとも、ハウンドの任務は、あの当時に比べればすっかり減少した。そこでビクトリアも、ローレックの街の劇場や、行く先々の村などで、踊りを披露する機会を増やした。
「他の種族の者は引退する者もいて少し寂しい思いもするが‥‥踊りの仲間は増えたし、ファンもたくさんいるしな♪ それにハウンドを引退したみんなとも、ずっとずっと、仲間でいることには変わりないからなっ☆」

 シーマ・アルテタも引退することなく、ハウンドを継続した。
 やがて責任ある立場を任されるようになり、狩猟団やハウンドギルドで教官を務めるようにもなった。
 合わせて、ヴァンパネーロの評判向上のためにも邁進。その活動に感銘を受けた劇作家が、ヴァンパネーロを主役とした『薔薇の剣士』という作品を制作、上演につながったこともあった。
「いつかはオックスフォードでのんびりと過ごしたいものだけど、まだまだ頑張らなきゃいけないかな。そのうちに私も人間になって‥‥」
 ‥‥素敵な恋愛なんかもしてみたい、かな、なんて乙女チックな思いは、狩猟団の中でも、そうそうできるものではないね。

 キース・ペンドラゴンも、生涯ハウンドであり続けた。
「聞けば、カーシーはシーリーへと昇華するという。ならば、その期限が来るまで、ハウンドとして成しえておきたいことをしておく」
 彼は同時に、カーシーの記録も残し続けることにした。
 カーシーがいかにしてコモンと共に戦ったか。
 ハウンドギルドとはどんなものだったのか。
 事実を重視したその記録は後に編纂され、学術書として保存されることになる。
「これからもハウンドと共に旅し、戦い、世界のために尽くすつもりだ。いつかは誰かの守護精霊となって、その背を秘かに守り続けることになるだろう。銀の月の光となって、いつまでも」
 ――しかし彼は結局、死ぬまでコモンであり続けた。
 とても長生きし、しかも老年になっても現役であり続けた。
 その姿は、社会からカーシーの姿が消える時代となってもなお、『コモンとしてのカーシーの鑑』として語り継がれることになる。

 リディオ・アリエクトもハウンドを継続。
「今さら故郷に帰るのもな‥‥ってか盗賊団って故郷って言うのかね」
 大事な仲間たち。大切な身内。忘れたことなどないし、ないがしろにする気など微塵もない。
「とはいえ、な‥‥戻るのは何か違う気がする。俺はハウンドとして前に進みたい。魔物を倒したり人助けをしたりな‥‥わかってくれるか? くれるよな、きっと」
 そんな中で、リディオがとくにこだわったのが、シグナルフェザーの研究・鍛錬だ。
「この魔法にこだわり過ぎかな? いやわかんねえけど‥‥きっとなにか、まだまだ先があるような気がするんだよな」
 ――結論から言えば、リディオが、皆に伝授できるような、『より高位のシグナルフェザー汎用論』を生み出すことは、なかった。
 しかし、彼個人の話で言えば、その射程や、効果時間、さらには得られる情報の種類等は、着実に増加したという。それも、呪文の改良や自身の魔力向上ではなく、特殊な魔法具の開発や発見、そしてその応用によって成されたものがほとんどだったとか。
「俺の研究、世の役に立つか? あんまり立たない? ま、いいさ。俺のシグナルフェザーは世界一、そのことには自信がある。意味があろうとなかろうと、俺はそんな自分が、嫌いじゃないんでね」

 カモミール・セリーザはハウンドギルドに所属し続け、おりおりに任務をこなしてもいたが、徐々に吟遊詩人としての活動がメインとなっていった。
「世界の危機を救ったとは言え、ドラゴハウンドの活躍が世界の隅々まで知られている訳じゃないから、ドラゴハウンドの冒険と活躍を世に知らしめていくのが、私の見つけた新たな目標よ。そのためには、世界の各地を、のんびり旅しなきゃいけないものね~」
 それはハウンドの広報活動としてだけではなく、純粋に、優れた吟遊詩人としての名声も高めていくこととなる。ほら、今宵もまた、世界のどこかで――
「おおっ、貴女があの、エロ詩吟で有名なカモミール様ですか!?」
「あると思います。 ‥‥ってそりゃないわよ!」

 カーミレ・セリーザもまた、ギルドに所属しながら、もともと行なっていた魔法と薬物の組み合わせ研究をより深化させていった。
 この分野においては目覚ましい功績をあげはじめ、、ギルド内でも相談役としての地位を確立していく。さらにはローレック城の錬金学者とも共同研究開発プロジェクトを行なうようになり、錬金薬学のトップ研究者として認められるに到った。
 しかし、ここまで登り詰めた陰には――『天才的な錬金術師に弟子入りしたため』との黒い噂が絶えなかったという。
「数々の成果をあげられたのも、師匠のアドバイスのおかげですぅ。でもなんでこの『ボンキュッボン薬』、私にだけはぜんっぜん効果出ないんですかねぇ?」
「錬金と人生とは、ままならないものなのだよー」

 セリス・エクレールも、謎の錬金実験を継続し、様々な成果をあげた一人だ。
 もちろん、錬金術の常として、しばしば失敗し、ケイナに叱られまくったそうだが。
 ほか、狩猟団の相談役としても活動。
 やがて、同じマイスターの男性と結婚。穏やかな人生を送り続けた――と言いたいが、その行動力は、子供や孫たちを心配・困惑させる事もあったらしい。
「困った人だ、ですって? 失礼ですねえ、あのムチャクチャな従姉妹達と比べれば、健全で平和なおばあちゃん、ですよ」

 キャサリン・モロアッチは、ギルド員として任務をこなしながらも、それ以上にのめりこんだのは、巨大GG(ガーゴイル)の研究開発であった。
「大きいモノにはロマンがある!」
 愛用のGG『ビッグスカイ』の運用データをベースに、様々なタイプの巨大GGを考案。いくつかの傑作を生みだし、ハウンドの後輩やローレック騎士団の有志に提供した結果、一部の者から『ビッグ・キャサリン』の愛称で呼ばれることに。
「これだけ多くのノウハウを蓄積したんだ。これからは、巨大GGの時代だよ!」
 ――が、そうはならなかった。平和な時代に求められたのは、小回りの利くタイプ。コストがかさむ巨大タイプを量産しようという国や機関は存在せず、彼女の研究は、あくまで本人の開発のためだけに活かされたような形になったとか。
「‥‥いいんだいいんだ。僕の人生は、ロマンの結晶体だったってことさ!」

「ハウンドは引退する! うん、我ながら潔くていいな」
 アドラ・マデラは在野で錬金術研究を続けることにした。
「故郷? 冗談じゃない! 新天地に行くさ。適当に歩いてりゃ適当に街に着くだろうし、コインを投げて地図に落としたところに向かうってもいいな!」
 場所を決めずに、西へ東へ‥‥放浪の研究者として数年を過ごすと、ついにはグレコニアのビザールクに腰を落ち着けることになる。
 理由は――好みの男性にしつこく言い寄られたため、となるだろうか。あれよあれよと結婚し、子供も生まれ、それからは、家庭第一主義。もちろん放浪は終わり。しかし、研究は生涯、続けたという。

 ベル・キシニアは生涯ハウンドであったが、ある年から、ギルド主体のイベント実現に邁進し始めた。
「新しいお祭りみたいなものだが、目的は心身に優れた者を集めて、ギルドにスカウトすることだ。だからカネはケチらず使わせてくれ」
 その内容とは、『男女問わず美しさを競う』『チェスの腕前を競う』『腕自慢達による模擬戦トーナメント』を三本柱とした、大規模な競技会。
「どの部門でも最後は私とのエキシビションマッチが待っているんだ」
 それは、さすがにどうなのか――という意見は、当然、出たが。
「大丈夫だ、私はどれにも負ける気はない」
 いや、そういう話じゃなくて――
「ハウンドは凄いんだぞ、と示すことに繋がるじゃないか。ああ、これだった名前はもう、『ベル・キシニア杯』しかないんじゃないか。大丈夫だ、名前くらいタダで貸してやる」
 ムチャクチャな提案――がしかし、なんとこれが認められ、ローレックの街の毎年の名物イベントになっちゃったのだ。ベルという存在がそれだけ、内外に名が知れていたということだろう。
 さて、ベルはどうしたか? なんと初開催から10年の間、各部門優勝者を圧倒し続けての無敗を誇ってしまった。こうなるともう「ベルに敗かされるための大会」みたいな様相だが、それはそれで盛り上がった。
 しかし、11年目に変化が起こる。模擬戦トーナメント優勝者との戦いは例年にない激戦となり、ついにベルが初敗北を喫することとなったのだ。力尽き倒れるベルの表情は、勝ち続けていた時よりも、満足げであったという。
「まだまだ楽しい戦いの日々を送れそうだ、な‥‥」

 シーザー・ハスキーヌもギルド員として活動し続ける一方で、カーシー祭りにおける『カーシー遊覧車』に精力を注ぎ続けた。
 毎年毎年、参加するカーシーは増えるし、遊覧者は豪華に、大きく、数も増えだし、すっかり名物企画に。
 他にも、ソリや御車を引いて速度を競うカーシーレースを企画・主催して、オーディア島の人気競技に盛り上げた。
「いつかカーシーが人々の前から消えた後も、カーシーのことを忘れないでもらうために‥‥俺はやるぜ、俺はやるぜ、俺はやるぜ、俺はやるぜ!」

 多くのハウンドからの意見を受け、ハウンドギルドは、大衆向けの治療院を併設した。
 ケイナ・エクレールは、そこで中核をなす治療者として活動。
 その秘書として、右腕として支えたのがティファル・クラウディア。すぐ怠けようとするケイナを叱咤激励し、うまく操縦し続けた。
 ソランジュ・スピースはケイナの相談役を名乗り、ティファルが右腕なら自分は左腕だとうそぶいたとか。しかし実際には、ケイナに対して毎日行なったのは口ゲンカくらいで、基本的には貴族や有力者との折衝といった、面倒ごと全般であった。
 エイラ・グルューンもケイナの助手、というか雑用係のような立場で真面目に頑張り続けた。ある意味では、ケイナに積み上げられる気苦労的な荷物を、少し担いであげる役割だったのかもしれない。
「ケイさん、今日はあと30人ほどお願いするわ」byティファル
「おっと、ワガママ貴族が診てほしいそうだ。今日中に頼むぞ」byソランジュ
「す、すみません、急患がその‥‥6名ほど‥‥」byエイラ
「いつまでこの地獄が続くのじゃ‥‥」byケイナ
 ――ケイナはやがて治療院の院長となり、しばらく務めたあとは、ローレック城の賢人会議のメンバーに抜擢された。
 結局、休ませろ休ませろと愚痴りながら馬車馬のように働き続ける人生――であったが、晩年の引退後はついに、子供達や孫達に囲まれてのんびり余生を過ごせたらしい。
 ティファルはやがて文官のエルフ男性と結婚し、その後は落ち着いた静かな生活を送った。そして治療院の緻密な記録を元に、ケイナに関する伝記を執筆。『伝説の聖女のどたばた奮闘記』として話題となった。
 ソランジュも政財界へのコネが生き、賢人会議のメンバーに選出された。就任中はずいぶん舌戦が繰り広げられたらしい。
 私生活のほうは――自称『永遠の独身美人軍師』。浮いた噂は‥‥残念ながら記録のどこをひっくり返しても見つからなかった。
 エイラは、その苦労人人生が実ったのか、有力イケメンエルフ貴族に猛烈アタックされ、玉の輿達成。一言でいうならば「めでたしめでたし」な余生を送れたそうな。

 セース・エイソーアもハウンドの治療院のスタッフになったが、その後さらに併設された孤児院のほうのメインスタッフとして活躍、やがては院長も務めた。
「おかあさーん!」
 子供らからはそう呼ばれることも多い。まるで子だくさんの肝っ玉ママである。
 ところで――ロロイン・パールツァとは、内縁の関係のままであった。将来を誓い合ったというのに、「種族が違うから」とか「いい頃合いを待っているんだ」とか言って、先延ばしにされ続けているのである。
 そして、一応は同棲中なのに、家にいることは稀であった。やれ「ハウンド任務で出張」だの、「ヴァンパネーロの普及関係のアレコレ」だの言って、長期に家を空けるのだが――ふらふら旅を楽しんでいたり、違う女性を物色したりしていることを、セースはとっくに気づいていた。
 そんな、ある晩のこと。
「ただーいまー‥‥うわっまだ起きてたのか?」
「ロロインさん‥‥ずいぶん長い任務だったねえ」
「いや、その、はは‥‥ちょっとトラブっちゃってさ」
「孤児院を手伝え、とは言わないよ。けど、子供たちにヘンなこと教えるのはやめてちょうだいね。今日だって『不倫ってなに?』て聞かれたんだから」
「不倫、か‥‥そりゃ子供がしちゃいけないよな」
「大人だってダメです!」
 ――そんな日々を重ねながら、セースはすっかりたくましくなった。思えば、たくさんの小さな子供と、おっきな子供を一人、育てているようなものかもしれない。
 子供はいつか、大人になる。ロロインさんだって、いつかきっと‥‥
「それまで‥‥結婚式代は貯めておくからね」

 ギュンター・ニコラシカは、ハウンドは継続していたが(酒代のためには割のいい仕事なのだ)、医者としては、ギルドとは無関係の、こじんまりとした診療所を、繁華街に開設した。
 しかし、ギュンターが真面目に診療所に腰を落ち着けていることは、ほぼなかった。なので患者は、まず彼を探さなければならない。
 居場所は――近くの、どっかの酒場がほとんど。
「なに、治療? カネあるのか‥‥ない? じゃあ酒は‥‥酒もないってか? ったく、じゃあツケでいいさ。いいっていいって、俺だってあちこちの飲み代ツケだらけだから、お互い様さ」
 こうして、貧乏人やワケありにとっては欠かせぬ存在となったそうな。
「酔ってりゃ名医とはよく言ったもんさ。かろうじて酒代は稼げてるから、そこはいいんだが‥‥可愛い子(男子)との出会いは、ここんとこサッパリだぜ‥‥」
 そして今宵も、ベッドのパートナーはヒンヤリお肌の酒瓶となるのである。

 エルシー・カルはハウンドの最前線で活動し続けた。
 やがて教官にも抜擢され、壁役としての指南を担当した。
 その卓越した防御力で『ハウンド最強の盾』という伝説さえ残した彼女だが、晩年は比較的おだやかな日々を過ごした。
「十分満足するまで獲物を狩ったし、美味しい料理も食べ尽くしたべさ。悪くない人生だったべさ」
 いつもニコニコそう語り続けていたエルシーは――ある日を境に、忽然と姿を消した。
 ふつうに考えれば、失踪である。しかし仲間も親族も、騒ぎ立てることはなかった。
 確証はどこにもなかったが‥‥たしかに感じられたからだ。エルシーの存在を。シーリーへと転身したのだろうと、誰もが信じられたからだ。
(おらはずっと見守っているべさ‥‥みんなで築いたこの平和な世界を。大切な仲間と、その子供たちを)

 ノーラ・ロネは、長年狩猟団の主力を担った。
 一方で、放浪癖もあったため、定期的にあちこちに旅に出る事もしばしば。
 そんな旅のひとつにて。狩猟団に戻ったノーラは、見慣れぬパラの男性を連れてきていた。
「えーと‥‥いわゆる、猟での収穫みたいなものです」
 将来の伴侶まで射止めてしまったということだ。
 二人はすぐに結婚すると、ノーラは家庭を重視。悠々自適の生活を続けた。
 狩猟団は引退したが、その仲間とは晩年までずっと仲良く交流を持ち続けたとか。
 そして晩年になってもなお、若々しさや可愛さはそのままであり、しかしその笑顔は年々、ぱあっと明るくなっていったという。夫と子供たちともども、ニコニコニコニコした生活だったそうな。

 シェール・エクレールは、しばらくはハウンドも続けたし、ケイナと共に治療院の手伝いなどもしたが、結局最後に追求したのは、狩猟団としての、狩人としての道であった。
 大きな獲物を。多くの獲物を。珍しい獲物を――その収穫は、つねに姉のユミル・エクレールと比較された。そう、姉妹は狩人として切磋琢磨するライバルであり続けたのだ。
 しかし、ノーラが『旦那さま』という究極の獲物を仕留めてくるのを見ると、いったい何に火がついたものか、シェールも次の狩猟旅の帰りには、内気そうな男性を連れ帰ってきてしまい。
「ったく、負けず嫌いもここに極まれりだな‥‥おいあんた、大丈夫か? 食われても知らないぜ」
 ユミルは呆れ、心配したものだが、どっこい、その男性とは妙に相性がよく、結婚してもケンカ1つせず、子だくさんの家庭を築いた。
 しかし晩年になっても、時たま狩猟にでかけ、巨大肉を担いできてはハウンドギルドで料理にして振舞ったりしたという。
「命はおいしくいただきましょう!」
 さてさてユミルのほうはというと、狩猟もたしなんだが、剣術の研究も続け、独自の剣技流派を生み出すまでに至った。
 その腕を買われ、ギルドでは長年、剣術師範を担当。
 そしてプライベートのほうも負けず嫌いが発揮されたのか、シェールの幸せな新婚生活を見るやいなや、すぐにどこかから男を調達(オイ)、荒っぽい旦那と激しいケンカの絶えない生活を送ったが、子供が絡むとケンカもピタリ、なんだかんだ幸せな家庭を築けたようである。
「あーまたバカ旦那とケンカしちまった‥‥おーいシェール、ウサ晴らしの狩りに行くぞ!」

 フレグス・カヴィンは、未知のロマンを求めての、遺跡調査ざんまいの日々であった。わんこもおおむね同行。
「むむっ!? この遺跡は間違いなく‥‥先輩がいるに違いないで! 僕もう入る前からわかりますぅ! なぜなら示し合わせたわけでもないのに高確率で遭遇する運命の先輩やから!」
 そうして入ってみれば――いました、先輩ことジャアファル・ジルフェが。こちらも、お供のブロンテが一緒である。
「‥‥またか。どうせ来ると思ってた」
「まぁたまたそんなぁツレない態度! ホラ先輩のことやから準備万端やろうけど念のため食料とか薬持ってきましたで」
「かさばるから後で貰う」
「ふっふー、ハウンド同士じゃのうても先輩とこうしてたびたび会えるんは嬉しいにゃあ! な、わんこ!」
 ペット同士はとても仲良くしてるが、押しのキツいフレグスと一歩二歩引くジャアファルは、噛み合ってるのかどうなのか‥‥しかし、なんだかんだで毎年のように『偶然』出会っては旧交を温め合う仲であり、それは、晩年まで変わらなかったという。
 そういう次第なので、二人が一種のペアユニットだと捉える遺跡関係者は少なくなく、ある記録には「二人は、遺跡の平和をマモルンジャーという特殊部隊」というような書き方さえされる始末だったとか。
「まだまだ若いモンには負けへんで! ‥‥ところでジャアファルさん、腰が痛いときは、どうしてはります?」
「そりゃあ、貼ります‥‥グリーヴァ・シップを」
「そっ、それ分けてーな! ‥‥あっ腰が‥‥っ」

 マリカ・ピエリーニはしばらくハウンドを続けていたが、やがてローレック騎士団にスカウトされた。ドラゴンの『クイーンちゃん』や、ヘラ鹿の『キング君』など、変わった動物に騎乗しての戦闘スタイルを極めたことが評価されたのだ。
 表向きは、騎乗テクニックを伝える教官職であったが、実は秘密裏に創設された騎竜隊の一員に抜擢されていた。やがてその指揮官にまで昇格。時代が時代ゆえ、表立って注目されることはなかったが、実は北方防衛に関しては人知れず大きな役目を果たし続けたのであった。
 私生活のほうでは、部下の騎士にプロポーズされ、結婚。一児の母となるも騎士はやめず、騎士と母親、二足のわらじを履き続けた。
 やがて騎士を引退すると、夫婦でのんびりと過ごしたり、孫に乗馬を教えたりと、幸せな余生を過ごしたのであった。
「思えば、多くの命を生かし、多くの命から生かされる人生だったわね‥‥ふふ、久々に大きなドラゴンにでも乗ろうかしら」

 セヴラン・ランベールは、ローレック城図書館の司書となりつつ、同時に、エッダの館の研究員としても活動した。
「正しい知識や情報、様々な伝承、伝説や新たな事実‥‥のちの世に、それらを歪める事なく遺すため、尽力しましょう」
 日々届けられる、真偽不明な情報、難解な魔法書、難読の古文書――それらを精査し、分析し、整理する中心人物の一人となり、ついにはローレック城図書館の副館長に就任。
「まだまだ館長の座は譲れませんよー」
 とは、コーの弁。
「かまいませんよ。私は管理職より、研究に没頭するほうが性に合います。エッダの館での仕事に加え、直接フィールドワークに行くこともありますから。実地での体験は時に百の言葉に勝りますからね」
「あっ私も副館長とフィールドワーク行ってきまーす。誰か留守番お願いしまーす」
「‥‥この図書館は大丈夫なのでしょうか」

 ジョシュア・マクラーレンも、ローレック城図書館の所属となり、セヴランに負けず劣らず、研究や整理に没頭した。
 とくに、過去の記録編纂に大きく尽力し、分野としては、神話やダークサイド(とりわけ全解呪の)の研究、デュルガーの研究などに貢献。実用的、かつ最新で使いやすいデータ整理が成されたのは、長年ジョシュアが書物の山にこもり続けた結果であった。
 やがて広範な編纂に道筋をつけると、その知識を買われ、賢人会議にも招聘され、十数年、メンバーを務めた。ジョシュアの面白いところは、その知識で議案を討論するだけでなく、議事進行や議事録についても細々と改革案を出し、効率化を図ったところにあった。
「ここでも一定の成果を挙げましたし、同じメンバーが長居するのもよくないでしょう」
 そしてジョシュアはエルフの里に隠居。晩年の姿や行いは、まごうことなき『賢者』であった。

 ルル・ブランシュは、オックスフォードの整備が一段落したのを機に、ハウンドを引退。縁の切れていた実家へ戻ることを決心した。
 実家はウーディアのブラン伯爵領。父との固執や、兄との紆余曲折――そう簡単に、家族関係が修復されることはなかったが、ルルはハウンド活動を通し、様々な人生経験を経て強くなっていた。強いまなざしを保ち続けたルルは、数年を経てついに、父や兄と和解。父やその後を継ぐ兄の政治的補佐役として手腕を発揮した。
 やがて、舞踏会で出会った夫との間に二男六女をなし、50代になると政界を引退。錬金術研究三昧の余生を過ごしたという。
「光陰矢の如し。人生は一炊の夢のよう。知らないかい? グリーヴァのことわざだよ‥‥そうか、ちょっと難しかったかい。つまりね、おばあちゃんが言いたいのは‥‥ずーっと素敵な人生だったってことさ」

 リザ・アレクサンデルとその相棒のベドウィール・ブランウェンは、決戦からほどなくしてハウンドを引退。終着点のない旅へと出発した。
「もっともっと世界の多くを見たいもんねっ。まだ見ぬ景色を目指して‥‥」
「まだ味わわぬ美味しいものを食べ尽くしたい、ということでは?」
「そんな腹ペコみたいに言わないでくれる???」
 さておき――その旅はつねに、齟齬だらけというか、大きさのまるで違う両輪を備えた馬車のごとき様相となった。
 道を調べ装備を整え、準備万端いざ出発――なベドウィールの旅程を、風の向くまま気の向くまま、行き当たりばったりで方向転換せんとするリザ。噛み合うわけがない。
 そんな、元ハウンドの珍道中は、ミドルヘイムの宿場各地で、おもしろ小話のような形で語り継がれたり、継がれなかったりしたとか。
 なにせ、何年も何年も、飽きもせず、あちこち凸凹旅を続けまくったというのだから‥‥
「ねえ、やっぱりあっち行こ! きっといい景色が見られるよ!」
「方角が真逆ですよ。食料が尽きてもいいんですか?」
「その時は、二人でなんか狩ろうよ! あ、火は獲物を仕留められなかったほうが熾すってことで」
「まったく‥‥リザは永遠に学びませんね」
「何言ってるの。ウィールこそいつになったら僕に合わせられるようになるのさ?」

 ゴンスケ・アステールはハウンドを続けはしたが、人生の大半を、旅で過ごした。
「可愛い弟妹達とは違う道を往く事になっても、僕らの絆は変わらねェ‥‥元気でな!」
 冒険を求めて、そして、より多くの人々を救うための、あてのない一人旅――
「ぶえぇぇぇぇ‥‥ぞんなぁぁぁ‥‥にいぢゃん、びどいぃぃぃ‥‥」
 ――とは、ならなかった。エルネスト・アステールが、ひっついて離れやしないから。
「ぬわー!? スカーフが涙でべしょべしょじゃねぇーか! うわ、よだれに‥‥鼻水まで!? ‥‥ったく、仕方ねぇなァ! ほら、行くぞ!」
「‥‥え、いいの? ついてっていいの?! やったぁぁ! にいちゃん大好き!」
 そんなこんなで、兄弟二人旅である。
(兄として、エル君が一人前になるのを見届けねェとな!)
「ね、ね! お手手つなご! 寂しくないように!」
「いや‥‥そこまでするほど寂しいモンか?」
「じゃあお歌を歌おう、楽しくなるように!」
「いや僕はなあ‥‥ってもう歌ってるし」
 とはいえ、行く先々の人助けや魔物退治の際は、こんなエルネストでも、にいちゃんのために大奮闘。犬の手を借りたい時には役立ったのであった。
 で、ゴンスケが思うところの『一人前』になる日は――残念ながら、ついぞ、訪れなかったそうな。
 なので今でも二人は、一緒に旅を続けているんだそうである。
 しかし、エルネストが旅の思い出を唄ったり綴ったりした詩文(?)は、7つの地域・7つの大冒険を含む壮大な浪漫譚としてどういうわけか評価され、エッダの館に収蔵された。
 タイトルは、『ゴンスケ・サーガ』。しばわんだふる!

 アイオライト・クルーエルは、ハウンドを通じての武者修行にはまだまだ満足していなかったものの、最終決戦を終えたことを契機に、家督を継ぐ決心をした。しかし、地元のほうは親族に任せ、自身はローレックの街の貴族街に館を設け、そこで地元とのパイプ役を担うことから始めた。
 貴族業が落ち着いてくると、剣士の血を抑えられなかったのか、ローレック騎士団に入団。優秀なハウンド出身にして貴族階級なため、当初から階級は高位を与えられたが、たゆまぬ研鑽と実績により、ついには第一騎士団長にまで登り詰めるに至った。
 そんなアイオライトを終生支えたのは、シャルル・シュルズベリ。彼はハウンドを続けながらも、アイオライト家の執事長としても腕を振るった。
 執事として、護衛として、ハウンドとして、全てを一流にこなした――と言いたいが、『アイオライトの嫁探し』だけは、どういうわけか何度やってもうまくいかなかった。これは世間一般には「アイオライトが仕事一筋過ぎて女性と向き合わなかったから」と言われているが、ユーグ・ノイモントに言わせれば「むしろシャルルのほうが真剣に成立させる気がなかったのでは‥‥」ということらしい。
 そう、そのユーグであるが、最終決戦ののち、アイオライトの館の住人となっていた。ハウンドを継続し、ヴァンパネーロという種族が存在した証を残すためにも、戦いを続けたのであった。
「世話になりっぱなしですまんな。戻る郷里もすでに無く、一族もローゲという吸血鬼に滅ぼされてしまったからな」
「いえ、客人が多いほうが、執事としては働き甲斐があるものですよ」
「そう言ってくれると助かる。ゆっくりとコモンになってゆくのならば‥‥この家にためにも世界のためにも、この生をもって役立てることを成そう。ところでアイオライト、例の女性とはまた破談になったのか?」
「我ながらふがいないものだ。せっかく紹介されても、仕事に邁進しているとどうしてもな‥‥シャルル、またなにか縁談があったら頼む。実家もいい加減身を固めろとうるさいからな」
「そうおっしゃると思いまして、すでに次の花嫁候補を見つけておきました。今回はちょっと趣向を変えておりまして‥‥」
「「‥‥シフール!?」」

 エフィ・カールステッドはハウンドギルド所属を続けながらも、カールステッド家復興のために尽力した。
 自身が最終決戦に参加したという経歴を、根回しに最大限活用。折よく、病気で臥せっていた父の快復も重なり、見事に再興。そのまま再び、名門貴族と呼ばれるまでに返り咲いたのであった。
 しかし、エフィ自身は家督を継がず、弟に任せ、恋人であるジョシュアと結婚。
 その後は、彼の店を手伝いながら幸せな日々を送ったという。
「でも、ハウンドはまだまだやめませんよ。とくに魔獣討伐の依頼はお任せください。お店に並べるために、一生懸命狩りますから」

 ダリル・ダンカンは、オックスフォードの整備が一段落すると、もっと建設のことを実地で学びたくなり、ハウンドを引退し旅に出ることにした。
 まずはウラートヘ行き、船に乗るとグレコニアのビザールクまで旅をして、そこで腰を落ち着けると、建設の勉強を開始。ちょうど大聖堂の建築が行なわれていたため、数年間、その手伝いをした。
 その後は再び旅に出て、ウーディアの南西部にあったドワーフの王国に腰を落ち着け、その首都の拡張工事を監督。王より表彰され勲章を拝領したという。
「たとえその地を離れても、わしが造ったものはずっとその土地に残り続ける。建築は、いいものじゃよ」

 エア・カイザーは決戦後、かねてよりの目標だった、遥かなる東方の地グリーヴァを目指す旅に出た。
「たぶん、オーディア島には二度とは帰れないだろうけど、それも旅路ってもの」
 これに同行を申し出たのは、ブシラ
「拙者もヒュージドラゴンを目指す身なれどもはなはだ未熟。心身を鍛え上げる為にも憧れの地グリーヴァを目指す旅に同行させていただきたい」
「私も一人前になるため、同行するわ」
 ナナミ・ルーラも同行が決定。
 その後、カモン・セリーザがなかば拉致ぎみに強制連行され、4人は地図のない遥かな旅へを消えていった。その間、カモンが記した届く宛てのない哀愁たっぷりの手紙は、百通を超えたと言われる。
 ミドルヘイムの誰もが、二度と彼らと会えないのではないか、と思っていた――しかし10年後、彼らはオーディア島に戻ってきた。あらためて開通されていた、グリーヴァとのムーンポータルを通って。つまり4人は、自分たちだけの力で、グリーヴァへ到達する偉業を成し遂げたのである。
 しかし、紆余曲折すぎたその旅程はとても再現不能であり、『グリーヴァへの通常航路開拓』には程遠かった。とはいえ、辿り着けたことは証明されたのだ。今後きっと、誰かが4人を後を追うことだろう。
 あるいは、4人が自ら――
「いやー楽しい旅だったねー。じゃ、せっかくだし、もっかい行く?」
「修行に終わりはないゆえ、お供致そう」
「あ、私はさすがにそろそろ婿養子でも迎えて、ルーラ家の血筋を残さないと‥‥というわけでカモン、お願いね?」
「絶対イヤだ~~~ッ!」

 アレックス・ブラックムーン・シャドウのヴァンパネーロ夫妻は、オックスフォードで穏やかに暮らした。
 両名ともギルド所属は続けながら、主としてバーヴァン残党討伐依頼、そしてメロウとヴァンパネーロの保護に繋がる依頼に尽力。
 そうして長い年月を過ごし、オーディア島の歴史を見守り続けていた――のだが、ある日を境に、二人の姿は忽然と消えてしまった。
 二人の住居には、こんな書置きが残されていた。
『ガルバが異世界でも迷惑をかけているようなので、懲らしめてきます』
 ‥‥はたして、それは本当なのか?
 二人は、ガルバがいるとかいう異世界に、どうやって渡ったのか? 本当に渡れたのか?
 それは――誰にもわからなかった。
 わからない以上――当人の声を聞くしか、ないですな。
「こっ、ここは‥‥未来のグリーヴァか!?」
「あっ私たちは決して怪しいモノではないです。通りすがりのヴァンパネーロでして‥‥あの、ガルバって知りません?」

 レナ・アルディーティは、狩猟団を続けながらも、オックスフォードの運営のほうに重きを置いて活動した。
「ここの発展が、メロウとしての私の使命だよね」
 また、世界的にはまだまだ不遇なメロウたちを保護したり、オックスフォードに誘う活動も行なった。メロウの肉を狙う不逞な悪人たちに対しては、絶対零度の魔法が容赦なく注がれたのだとか。
 精力的な活動を経て、やがて運命の人となるメロウ男性と出会い、結婚。活動の大部分を引退し、その後はオックスフォードで幸せに過ごしたという。
「自分で育て、守った里に、これからは大事にしてもらうとするよ‥‥でも狩猟団の仲間に誘われたら、また狩りに行かなきゃいけないね。そのときは、おみやげ肉に期待してね、あなた」

 オーディア島に、新たな開拓村が生まれた。名前は、最終決戦後に作られたということで、ピース村という。
 主な入植者は、コニー・バインナイン・ルーラビア・ダールセイ・ローガンアンドレ・カンドレオスカル・ローズティア・ターンズチャウといった面々だ。
 その中心を担ったのは、農家に戻って開墾に徹したコニーである。GGのゴレムガーも用いて土地を耕し、農園を整備し、村発展の礎を築いた。その功績を買われ、長年、ピース村の村長も務めた。
 伴侶のナインは、村に女神のほこらを設け、そのシスターとして精神的支柱となった。
 ビアとセイはドワーフとしての工作技術を活かし、建築工事の親方として活躍。立派な施設を次々と整備し、新興の村とは思わせぬ発展に寄与した。
 セイは同時に、村で最初の酒場を建築。開拓者の憩いの場として大いに寄与した。その店の名は、『Crazy Diamond』。
 オスカルは、長年の相棒であったアンドレと異種族婚を果たすと、村に孤児院を開設。ミドルヘイム各地から孤児を種族問わず引き取り、その母親代わりとして日々奔走した。
 しかし『黒騎士』ことアンドレのほうは、騎士であることを捨てられず、ローレック騎士団に加入。教官として長年勤めたのちは、賢人会議のメンバーとしても活動した。
 結果として、早々に別居状態となったアンドレとオスカルであったが、オスカルいわく「これが良い距離感。離れていても心は繋がってるし」とのこと。
 ティアは入植後も、ハウンドとしての活動を続けたが、それ以外の日々は、オスカルママと共に孤児院の子供たちの世話で忙しく過ごした。
 チャウは、ローレック王の妃になるかも、という話もあったのだが、結局は開拓村に戻ってきてしまった。
「たくさん食べるなら、この村の仲間や子供達とがいいのー!」
 そうして、様々な傷を抱えた孤児たちにとっての、大切なトモダチであり続け、それが結果として、多くの人材輩出に繋がった、というわけだ。
 アンドレも、ときおり村に戻っては、パパとしての任を果たした。中央とのパイプ役としての貢献はもちろんだが、なんだかんだ、子供らに好かれたので、彼ら彼女らの手本となったそうだ。
「賢人にも騎士団にも選ばれたし、ハウンドとして世界を救いもしたと言えるが‥‥この村を作れたことが、俺の人生で最大の誇りだ」
「なにを言ってるんだが、まったく」
 そう苦笑するオスカルだったが、彼女にとっても非常に誇らしかったのだ。そんなふうに胸を張れる夫と人生を過ごせたことが。
 なお、コニーとナインは、男5人の五つ子、女5人の五つ子、計10人の子宝に恵まれた。その子供らは孤児院の子らとも仲良く過ごし、ある者は農家に、ある者はハウンドに、ある者は司祭にと、村を支え続ける人材に育ったという。
「作物も豊作、子供らも豊作‥‥おら、なんも言うことないべ」
「満足するには早いですよ。どうです、久しぶりに今夜‥‥」
 なぁんて幸せな夫婦があるなか、残念ながら、ティアには浮いた噂ひとつできなかったとか。
「結婚、ねえ‥‥別に否定はしないけど、わたしは30人の子連れママみたいなもんだからね。もちろん、孤児院のみんなのことだよ。この子らをわたしと同じくらい大事にしてくれる人がいたら、ちょっと前向きに検討しようかな」
 そして開拓が落ち着くと、ビアは酒場の専属吟遊詩人となった。セイもドワーフのこだわりで上等な酒の仕入れに邁進するようになると、酒場としての評判も広がり、巡り巡って冒険者ら、とりわけハウンドらが遠路はるばる訪れる名酒場へと成長していったそうな。
「これより歌うは人々の幸せを守り抜いた勇者たちの物語‥‥」
「この錬金酒と一緒に楽しんでおくれ。銘柄は、ライネックキラーさ」

 ソーレ・スクードスーロー・サーソワと結婚。両者ともハウンドとしての活動は続けたが、なによりも家庭を大事に過ごした。
「レディ♪ カロ、ソラーレ♪ 今日も愛してるよ♪」
 愛する妻と、長女カロと長男ソラーレへのスキンシップを経て、父は今日も任務に赴く。
 いっぽうのスーローは、ローレックの街の子供らへの教師としても活動した。
「はい、今日の授業は終わりです。お疲れさまでした、また明日」
 そうして家に帰れば、また夫と、子供達との時間。
「お帰りなさい、ソーレさん」
「ただいま、レディ♪ ねえ、次の夏はグレコニアに里帰りに行こうか♪」
 夫の満面の笑顔に、スーローもつられて、少し笑う。こんなふうに頬がゆるむようになった自分が、今でもときどき信じられない。やっと私が、私として生きているようで。
「ソーレさん、沢山の大事なものを与えてくれてありがとうございます。愛しています」
「俺もだよ‥‥この幸せを、10年、20年、50年、維持できるよう、頑張らなきゃな」
 そう、この幸せは続いていく。そして子らに、孫らに、紡がれていく。

 トウカ・ダエジフトサ・カイザーと結婚、トウカ・カイザーとなった。
 トサに言わせれば『空前絶後の夫婦(めおと)ハウンド』として。トウカに言わせれば『バカップルハウンドコンビ』として、お互い、現役でジャンジャンバリバリ戦い抜いたという。
 やがて、トウカは妊娠。可愛らしい娘を出産。しかしそれは、ヒューマンとエルフの間の子。世間的には禁忌に近い存在であ――
「でもそんなの関係ないのであ~る! 私はつねに前だけを見ているのである!」
 そう、トサは動じない。
「どちらかというと、上ばかり見て転んでばっかりってとこだがな!」
 トウカも動じない。
 さいわい、ローレックの街で表立って娘を忌み遠ざける者はいなかった。なにせ、そんな娘を連れ回して堂々とハウンド活動にいそしむような夫婦だ。誰が押し勝てるというのか?
 ひとつだけ確かに言えることは――恐れ、忌み嫌われたのはどちらかというと、パパとママのほうだった、ということだ。あちこちで『やりすぎ都市伝説』を打ち立てるノーブレーキ夫婦のほうがよっぽど悪評が広まっており、娘のことなどかすんでしまうほど。ある意味、正しい子育てだったのかもしれない。
 やがて娘も成人し、トサも50代に差し掛かると、ついに現役を引退。しかしギルドには入り浸り、『自称・偉大なるハウンドOB』として新人を勝手に鍛え上げようとしてやっぱり恐れられたという。
「それにしても娘は永久に可愛い! 嫁もいつまでも若々しい! 最高の人生である!」
「トサもヒューマンの割には全然衰えないな! 私より長生きする気か?」
「人生120年! 折り返し地点さえまだまだ先なのであ~るっ!」

 ガイ・アルパマサカ・ダエジフ夫妻は、決戦後もしばらくはハウンドとして各地を飛び回っていた。
 しかし、マサカが腰を痛めたのを機に、夫婦で引退を決意。
「さすがに寄る年波には勝てなくなってきたな」
「なにを弱気な。ゆっくり養生すれば、すぐ元気になるさ」
 マサカとガイはそう言いながら、故郷の森に帰り隠居暮らしを開始。身体のほうは快癒したが、結局二人はそのまま、森での隠居生活に馴染んでしまった。
 そうしてすっかり――森の住人。
「俺自身、いきなりながら決戦に参加できたし、やり残したことはないな。ここにいても、娘夫婦や孫たちの武勇伝もたびたび届くしな」
「家族の中に、私たちみたいのがいてもいいじゃないか。皆が安心して帰れる家というか、隠れ家みたいな場所を、ずっと守り続けている存在、というのもな」
 ガイとマサカはそう言って、沈む夕日をじっくりと眺めた。
 ――しかしこの夫婦、こんな雰囲気でありながら、結婚生活の方は相当にお盛んだったという。どうでもいいか。

 シース・エイソーアはギルド所属を続けたが、娘のイリスを授かってからは、ギルドの事務仕事をメインに行なっていた。
 同じ業務に就いているのは、フィザル・モニカシルト・グレンツェン
「もう! 書類は期限内に出してっていつも言っているのに!」
 シースはシルトに文句を言いながらも、自身の手は休めない。いや、同時並行でガーゴイルに掃除までさせている。
「昔から書類を書くのは苦手だったのは知っているだろう! それとお前の飼っているモルモットが書類を齧ろうとしてきて止めるのが大変なんだ! フィザルお前も見ていないでこいつらを遠ざけてくれ!」
「最近ずいぶん生まれましたからね‥‥手に負えなくなる前に貰い手を見つけないと」
 フィザルはマイペースなものだ。ちなみにフィザルは、サースの孤児院の手伝いも同程度にこなしているようである。
 そうしてなんやかんやの仕事が終われば、シースはギルド内に待たせていた娘イリスと、モルモットのモル様を連れて、愛する夫――エクス・カイザーと暮らす家へ。
 エクスは35歳でハウンド稼業(依頼や任務)から手を引き、やはり妻と同じくギルドで仕事をしていたが、今は幹部となっていた。
 後年は、ハウンドをまとめ上げる力量が評価され、やはりハウンド出身者も多い賢人会議に招聘された。公正な視野と冷静な調停技術はここでも活かされ、長く賢人を務めたという。
 ――もっとも、家では一人の、良き夫であり、父。
「シース、イリス、いつもありがとう。愛してるよ」
「私も愛してるよ、エクスさん‥‥たまにしか言わないけど、昔よりは素直になったんだからね!」
 そして、そんな家庭に招かれることもある、シルトとフィザルも。
「これが幸せってやつなんだろうな‥‥まいったな、私も家族に憧れが出てきたかも」
「あ、じゃあモルモット引き取りませんか? 20匹くらいいれば賑やかですよ」
「勘弁してくれ!」

 キョン・シーもしばらくは現役ハウンドとして活躍しつつ、『エクス師匠』にならい、後進育成にも努めた。
 そうして10年ほど経った頃、教え子の一人より愛の告白を受ける。順調な交際の末、結婚。以後は依頼に出るのはやめ、教官一筋でギルドに貢献した。
「若い頃は破天荒で迷惑をかけてばかりでしたが、だいぶ落ち着いたんですよ。それに頑張ってイメチェンまでしたのに‥‥『残念な美女』と呼ばれるのはどうして‥‥シクシク‥‥」
 何年経っても、結婚しても、腕を磨いても、外見を変えても、人の本質はそう簡単には変わらない、ということであった。めでたしめでたし。
「はいちゅうもーく! ホラこれが師匠から受け継いだレーヴァティンです。悪魔を断つこの由緒ある剣を受け継ぐ次代の勇者となるべく、日々精進ですよーっ!」

 シュゼット・ティトルーズと、その従者アルトゥール・マグナスは、ギルド所属こそ続けてはいたが、依頼によらずほとんど自分の判断で活動していた。
 それはシュゼットいわく『バーヴァンによる不幸を無くす旅』。活動が減ったとはいえ、バーヴァンの脅威がまだ残されている以上、それを根絶するべく、ミドルヘイムじゅうを巡るのだった。
 なにせ、時間はたっぷりとある。シュゼットはヴァンパネーロである。そしてアルトゥールもまた‥‥
 そうなのだ。話を戻すと、ヒューマンだったアルトゥールは、シュゼットに真に仕えるため、同族となること、すなわちヴァンパネーロとなることを決意していたのだった。
 シュゼットはすぐに、自らのコグニート(血族)の元へ向かい、エルダーの秘術を経て、アルトゥールを同族として迎え入れた。
 こうして、同じ刻を歩むに至った二人。ヴァンパネーロは不老の種族と言われ、その意味では、旅は遥か遥か、長いものになるだろう。
 しかし、永遠ではないはずだ。レインボードラゴンの言う通りならば、やがて、二人はヒューマンへと転じ、天寿を全うする日が来るのだから。
「‥‥僕のこの決断、間違ってないですよね?」
 アルトゥールがそう言うと、シュゼットは目を細めて尋ねた。
「アルトは、私の意に沿うように動いているのですよね?」
「はい、もちろんです」
「あなたの行為が間違っているというならば、それは私に仕えたことが間違っていた、ということになるかしら?」
「いえ、とんでもない! お嬢様に仕えて後悔したことなど、一度もありません!」
「ならば、アルトは何も間違ってはいませんわ」
 シュゼットの見ている未来には、なんの迷いもないようだった。
 アルトゥールは思った。この方に仕えている限り、永い永い人生はきっと、ずっと、迷いのない、間違いのないものであり続けられるだろう、と。

※下記の、ラーラ、ローザ、エドマンドのパートは、特別にK次郎SDに執筆していただきました※

「助かったよ、ハウンドさん」
「いえ、同胞の皆さんが困っているのは見過ごせませんから」
 礼を述べるヴァンパネーロ相手に、ラーラ・ヒューイットは首を振る。
 彼女は今、世界を回り同胞を助ける旅を続けていた。
「どうにかなったな、ラーラ」
 それは彼、エドマンド・シルバーの望み。
 そして、もう一人。
「なんですってぇ!?」
 激高するローザ・アリンガム
 永き時を生きる三人旅だ。
「許せませんわ。ローレック王!」
 ローザが耳にしたのは義妹アリーの離婚話。
「エドマンド。直ぐにオーディアに戻りますわよ」
「いいだろう」
 時々ギルドに顔を出すのも吝かではない。
「リンゴの収穫時期ですしね」
 ラーラは一緒に植えた木に想いを馳せ、かつての友らの顔を想い描く。
「オックスフォードの方にも顔を出しますわね。ああ、でも、先ずは王に!」
「ローザ、穏便に、な」
「その時は止めてくださいましね」
 ローザがエドマンドの右腕に抱き着く。
「じゃあ、そのタイミングはわたしが見極めますね」
 と、ラーラも彼の左腕に抱き着き。
 まだまだ彼女らの旅は続きそうである。

 アリー・アリンガムは決戦後すぐにローレック王と結婚。
 王妃となったアリーは、ハウンド時代より培った能力やコネをフル活用し、王の政治を精力的にサポートし続けた――とりわけ、政敵を陰で追い詰め蹴落とすことには素晴らしい才能を発揮したとかなんとか。
 仲睦まじい夫婦と言われ、実際にそうであったが、残念ながら子供はできなかった。もし生まれていれば、離婚ということにはならなかったかもしれないが‥‥しかしそれは、たられば、の話である。
 結婚から数年経つと、アリーは夫の浮気に気づき始めた。詳しく調べたり、本人に追及することはなかったが――シンさんとして活動する間に、一夜の恋のようなものを、ごく稀に行なっていたようであった。
 特定の相手に入れ込んでいるわけではないため、諫めることはしなかった。『子供のできない自分が悪い』などと、無益に自分を責めたりもした。
 だが本当は――わかっていた。
「別れましょうか、あなた。あなたにはずっと心の中に、大切な女性がいるのでしょう?」
「‥‥知っていたのか。すまない、おまえを愛していないわけではないのだ。すぐに忘れられると思っていたのだ。これが女神の意思なら、それが正しい道だと。だが胸の中にどうしても抑え込めないものがあって、それをごまかすために、外で女を買うような真似まで‥‥」
「いいんですよ。私はこの25年、十分に幸せでした。でもあなたはずっと、本当の幸せから逃げ続けていた‥‥もう、幸せになっていい頃ですよ」
 ――離婚は衝撃をもって国に伝えられた。詳しい経緯は外部には明かされなかったせいもある。
 だが、すぐに次の王妃を求め、その相手をシフールとしたことなどを機に、離婚については忘れ去られていった。
 その後のアリーは、王侯貴族の身分ではなく、一市民となることを望んだ。
 表向きには商会を設立。貿易等で大いに儲け、さらに立場を利用して各国からの情報収集も行ない、それを賢人会議に提供した。彼女自身は正式メンバーにならなかったが、非公式の相談役として陰で支えたかたちである。
 アリーは再婚しなかった。しかし、時折ではあるが、シンさんと楽しげに食事する姿が見られたそうな。結局のところアリーは、『シンさん』にとって、ずっと精神的な支えであり続けた、ということだろう。

 リュドミラ・ビセットも、ハウンドの依頼を続けた。ディスミゼルを着実に進めるために。
 やがて10年も経過すると、セースの開設した孤児院より、身寄りのない孤児を養子として迎え、『ママ』としても社会に貢献した。
 いろんな子のママとなると、徐々にハウンドの依頼受託を減らし、ついにはきっぱり現場を引退すると、ギルドの事務員をしながら多くの子供を育てた。
 そんな子供らも、社会に巣立つようになってきた頃――ローレック王の離婚の話が届いた。
 ‥‥ずっと抱えてきた想いが、うずかずにはいられない報せであった。
「王様は‥‥シンガルド様はあくまでシーリーコート、女神様のものということかしら?」
 ならば、どのみち、彼との恋愛など、誰であろうと、どだい無理な話だった、のかもしれない。
 それからしばらくして。ある日ふらりと、シンさんが訪ねてきた。
 あの決戦以来、王としても、町民としても、一度も姿を見せなかったというのに。
「シンさん‥‥とお呼びすれば、いいでしょうか」
「ああ‥‥ずっと会う勇気を出せないでいた。会えば、この胸の中のものを、抑えられなくなるような気がして‥‥」
 二人は視線を交わした。そしてそれだけで理解した。お互いに、同じ想いを、ずっとずっと、抱え続けてきたということを。
 だが、それ以上、何かが燃え上がることは、なかった。
「離婚したとはいえ、今さら‥‥たとえ誰とであれ、簡単には再婚などできないですよね」
 リュドミラの言に、シンさんは静かにうなずくと。
「私にはもう、誰かを愛する資格はない‥‥いや、全てを愛さねばならない。これからの人生は、政治においても家庭においても、シーリーコートらしい形を模索していくつもりだ」
「ええ‥‥わかっているつもりです」
「すまない‥‥こんな生き方しか選べなかった自分を悔いてばかりで‥‥君と二人きりで逢うのは、これが最後になるだろう」
 二人は見つめ合った――長い長いあいだ。だが、抱き合うことも、口づけすることも、手を握ることさえなかった。ここは、お互いが立ち止まるべき時なのだ。
 やがて、リュドミラが言った。
「わたしは大丈夫ですよ。ほら、家の中から、楽しげな声がたくさん聞こえるでしょう?」
「ああ。多くの孤児を引き取っていると聞いている」
「寂しんでる暇なんて1日もないんですよ。それに‥‥あそこにいるのは、あなたの子供です」
「私の‥‥?」
「この街はあなたの街。この街に来た孤児は、あなたに抱かれた子供のようなものです。だからわたし‥‥ずっと幸せでしたよ?」
「リュドミラ‥‥ありがとう、さようなら‥‥今後とも、我が子を頼む」

 ジンジャーは、ローレック王の従者として、長年仕え続けたシフールである。
 しかし、従者になるまでの20年ほどは、世界中を旅し、世界中のシフールと話し合い、様々なネットワークを築くことに費やしていた。逆に言えば、その功績が認められ、ローレック王に迎えられたかたちとなる。
「やったー! 伝説の勇者おつきのシフールになりたかったんだ!」
「喜んでもらえて私も嬉しいよ。シフールに通信ネットワークは、今後の社会に大きく寄与するのではないかと考えていてね。君の功績は、素晴らしいものなんだよ」
「えへへ‥‥そういえば王様、リコンしちゃったんだよね。もうケッコンしないの?」
「ああ。もう結婚は、十分かな‥‥」
「よくわかんないけどー、シフールとケッコンしたらどうかな~?」
「シフールと? ‥‥‥‥ふむ」
 新たに国を安定させるかたちとして、シフールを王妃にするという決定は、シフールからの思い付き提案だった、ということは、公式記録にはどこにも記載されていない――

 レネットは決戦後も、ハウンドの依頼や、各地での歌や踊り披露など、多面的な貢献を果たしていた。
 しかし、ローレック王による『シフールの王妃募集』の話を聞くと、『シフールの花嫁修業』を経て、晴れて、ローレック王にプロポーズされた。新たな王妃の誕生である。
「これから街の皆さんも王様も、たくさん楽しくしてあげますのっ!」
「ああ、期待してるよ」
 ローレックがどんな想いで迎えてくれたのか、レネットには、その本心を窺うことはできなかった。
 けど、いろいろ気になったので、ズバリ直接、聞いてみた。
「どうして私を選んでくれたんですのっ?」
「それはね、姫様らしい上品さと、みんなに尽くせる優しい心を感じたからだよ」
「ではどうしてシフールからお妃さまを選んだんですの?」
「それはね、愛というものに対して一番純粋な種族だと思ったからだよ」
「あの‥‥言いたくないならいいんですけど‥‥どうしてアリーさんと別れちゃったんですの?」
「それはね‥‥うぅん、どんな言い方をしても、ずるい男になりそうな気がするな。話したくないわけじゃないが、いつか、ゆっくり話すよ」
 ――二人は、別れることはなかった。そして王が老衰で亡くなっても、レネットは国の代表して、女王であり続けた。
 賢人会議が国を動かしたし、会議が紛糾・混乱した際は、レネットはそれをうまく治めた。平和は、長く、長く、長く続いていった。
 そしてある日、レネット女王は忽然と姿を消した。だが、その声を、賢人たちはたしかに聞いた。
《楽しさを分け与え続けることを忘れなければ、ずっとずっと平和でいられますわ‥‥》
 それは、女神へと転じた者が、コモンへ残した神託であった。

「――以上が、ハウンド達のあれやこれや、だよ! 一生懸命まとめたけど、ずいぶん長くなっちゃったね‥‥もう一度じっくり読みたい人は、図書館にも記録を残してあるから、あとで読んでね!
 以上、お送りしたのは語り部のシルヴァーナでした! まとめた書物は『シルヴァーナ録』だよ! それじゃ、また逢おうね!
 ‥‥あ、僕自身の話? うーんとね、こういうハウンド全体の活動記録の執筆活動以外にはね‥‥そうそう、前に恋愛相談してもらったローデルさんにね、結局ね、プロポーズしちゃったんだ! そしたらローデルさんたら、『尊過ぎるゥ~発狂~ォ!』っておかしなテンションになって鼻血だしながらどこかへダッシュしてっちゃったんだけど‥‥あ、帰ってきた。え、指輪のサイズを教えてって? なんでー?」



 14

参加者

a.多分フンドシーリーコートになってると思うぜ!
グラナート・ミストファイア(da0006)
♂ 29歳 人間 ヴォルセルク 火
a.ふむ……
ヴァイス・ベルヴァルド(da0016)
♂ 43歳 人間 カムイ 月
a.ま…じ、ですかぃ?いやいや驚いちまって…ふは、賑やかな旅になりそうでぃ
ソル・ラティアス(da0018)
♂ 28歳 人間 パドマ 月
a.うふふー!立派なレディになっている筈なのよー!
アルガシーダ(da0022)
♀ ?歳 シフール カムイ 月
a.歌や踊りを披露したり怖い人をめってしたりしてますの!
レネット(da0035)
♀ ?歳 シフール パドマ 陽
a.これからも変わらない日々を。
アステ・カイザー(da0211)
♀ 27歳 人間 カムイ 水
a.ハウンド続けてシグナルフェザー極めようかなあ。
リディオ・アリエクト(da0310)
♂ 26歳 人間 カムイ 風
a.にーちゃん!にーちゃん!
エルネスト・アステール(da0381)
♂ 21歳 カーシー(大型) カムイ 火
a.ビッグスカイの様な巨大GGの研究開発に勤しんでいるよ。大きいは良い事だ
キャサリン・モロアッチ(da0421)
♀ 22歳 ライトエルフ マイスター 風
a.お家の復興がなったら…私あの人と結婚します!
エフィ・カールステッド(da0439)
♀ 23歳 人間 カムイ 月
a.ゴンスケの大冒険の始まりだぜ!
ゴンスケ・アステール(da0465)
♂ 25歳 カーシー(小型) カムイ 水
a.わー、なんか気になる物があるよー! レオ(犬)、いってみよーよ!
フラール(da0547)
♂ ?歳 シフール パドマ 水
a.せかいじゅうを旅するぞ~! シフールきょうかい、サイコー!
ジンジャー(da0573)
♂ ?歳 シフール パドマ 陽
a.ハウンドは続けるよ♪けどお仕事の回数は減るよね。…だってね…(ぽっ)
ユナ・プリセツカヤ(da0671)
♀ 20歳 人間 ヴォルセルク 陽
a.わたしはいつも愉快痛快☆ ドラゴンハウンドの冒険を歌い広めてゆくわ。
カモミール・セリーザ(da0676)
♀ 31歳 ライトエルフ パドマ 陽
a.その後は農家に戻り、村の開拓に従事しました。
コニー・バイン(da0737)
♂ 23歳 人間 マイスター 月
a.大切なもの、増えちまったからな。
ソレイユ・ソルディアス(da0740)
♂ 21歳 人間 ヴォルセルク 陽
a.よし!適当に行きゃいいよな!
アドラ・マデラ(da0742)
♀ 23歳 ダークエルフ マイスター 地
a.仕方ないよね、ウィールには僕がついてないとダメだし???んん???
リザ・アレクサンデル(da0911)
♂ 23歳 人間 ヴォルセルク 水
a.…ふふ、聞いたら驚くかな…?
サース・エイソーア(da0923)
♀ 20歳 ライトエルフ カムイ 月
a.いたいのいたいのとんでいけー!
セース・エイソーア(da0925)
♀ 20歳 ライトエルフ カムイ 陽
a.書類仕事は大変だー!
シース・エイソーア(da0926)
♀ 20歳 ダークエルフ マイスター 月
a.俺はやったぜ!
シーザー・ハスキーヌ(da0929)
♂ 25歳 カーシー(大型) ヴォルセルク 地
a.私のやるべき事は一つ。どんな形でアレ王を補佐する事です。其れが私の愛…
アリー・アリンガム(da1016)
♀ 29歳 人間 パドマ 月
a.はァ…リザのお世話に疲れちゃってェ… いえ、疲れてませんけどね。
ベドウィール・ブランウェン(da1124)
♂ 27歳 人間 ヴォルセルク 月
a.偶に里帰りしつつ、スーさんと家族でローレックでハウンド暮らしだよ。
ソーレ・スクード(da1213)
♂ 25歳 人間 ヴォルセルク 火
a.ハウンドの冒険を纏めた記録集『シルヴァーナ録』を纏めるよ!
シルヴァーナ(da1215)
♀ ?歳 シフール カムイ 月
a.騎士団からドラゴンライダーとしてスカウトがあったので頑張っているわ。
マリカ・ピエリーニ(da1228)
♀ 29歳 人間 ヴォルセルク 火
a.賢人会議には興味があります。書記として物事の諸々を記録します。
ジョシュア・マクラーレン(da1234)
♂ 29歳 ライトエルフ マイスター 風
a.さて、こういう役得があってもいいだろう。暴れてきた結果ではあるがな
ベル・キシニア(da1364)
♀ 28歳 人間 ヴォルセルク 風
a.ハウンドを続けます。
リュドミラ・ビセット(da1372)
♀ 23歳 ライトエルフ カムイ 火
a.正しい知識や情報を後の世に伝えたいと思っております。
セヴラン・ランベール(da1424)
♂ 26歳 ライトエルフ マイスター 風
a.ハウンドを続けながら、踊り子としても名をあげているのだ☆
ビクトリア・アイビン(da1579)
♀ 20歳 ダークエルフ ヴォルセルク 水
a.精霊へと昇華する前に、ハウンドとしてできる限りのことをしておきたい。
キース・ペンドラゴン(da1618)
♂ 32歳 カーシー(大型) カムイ 月
a.…多分。
ジャアファル・ジルフェ(da1631)
♂ 19歳 人間 マイスター 陽
a.現役を引退後は賢人会議に参加し、次代の為に力を尽くそう。
エクス・カイザー(da1679)
♂ 30歳 人間 ヴォルセルク 火
a.家督を継いで落ち着いているか…いや、それはやや性に合わんな?
アイオライト・クルーエル(da1727)
♂ 28歳 人間 ヴォルセルク 陽
a.さあ、ここのヌシと勝負なのです。
アンカ・ダエジフ(da1743)
♀ 26歳 ダークエルフ パドマ 水
a.アイオライト様のお屋敷をお守りしておりますが、冒険も良いですね?
シャルル・シュルズベリ(da1825)
♂ 33歳 人間 カムイ 月
a.あたしは開拓村で酒場でも開こうかね。 
セイ・ローガン(da1834)
♀ 41歳 ドワーフ ヴォルセルク 火
a.あたし、どうなったのかなー?(オチが分からないのでムズかしい)
チャウ(da1836)
♀ ?歳 シフール カムイ 月
a.私が無敵のトサの嫁トウカである!
トウカ・ダエジフ(da1841)
♀ 27歳 ダークエルフ ヴォルセルク 地
a.いざ行かん! 憧れの国グリーヴァへ!! ゴーゴー、イースト☆
エア・カイザー(da1849)
♀ 28歳 人間 ヴォルセルク 風
a.私はコニー君と末永く幸せに暮らしております。
ナイン・ルーラ(da1856)
♀ 29歳 人間 ヴォルセルク 水
a.元々行っていた魔法と薬物の組み合わせの研究を行うですぅ。何れは…(にや
カーミレ・セリーザ(da1860)
♀ 41歳 ライトエルフ マイスター 水
a.ローレックの街で医者でもやってると思うぜ。酒場にいる方が多いがな。
ギュンター・ニコラシカ(da1868)
♂ 42歳 人間 パドマ 地
a.よろしくお願いします。
フィザル・モニカ(da1872)
♂ 22歳 ライトエルフ マイスター 水
a.よろしくお願いします。
スエワ・スイースソ(da1898)
♀ 22歳 ダークエルフ マイスター 陽
a.たまには大物を狩ってきますよ。
シェール・エクレール(da1900)
♀ 19歳 人間 カムイ 風
a.あの獲物は焼いた方が美味いのか?それとも煮た方がいいか?
ユミル・エクレール(da1912)
♀ 23歳 人間 ヴォルセルク 陽
c.ケイさん、今日のお仕事はまだまだ終わらないわ。
ティファル・クラウディア(da1913)
♀ 26歳 ライトエルフ パドマ 風
a.いつかはヒュージドラゴンなんだぜー!
グドラ(da1923)
♂ ?歳 キティドラゴン ヴォルセルク 水
a.よろしくお願いします。
シルト・グレンツェン(da1944)
♀ 23歳 カーシー(中型) ヴォルセルク 火
a.エア殿、カモン殿、我らが目指す遥かなる東方は紅く燃えているでござる!
ブシラ(da1951)
♂ ?歳 キティドラゴン ヴォルセルク 火
a.いずれヒュージドラゴン目指して修行の日々だぜ。
グランド(da1960)
♂ ?歳 キティドラゴン ヴォルセルク 地
a.これより語るは数多の呪いを解き、無限の未来を守り抜いた勇者たちの物語。
ビア・ダール(da1972)
♂ 54歳 ドワーフ カムイ 陽
a.惹かれ合うんや…浪漫を求めし者同士は!せやろ?こないだぶりですぅ先輩!
フレグス・カヴィン(da1977)
♂ 25歳 人間 マイスター 陽
a.私は偉大なるハウンドOBである!!
トサ・カイザー(da1982)
♂ 26歳 人間 ヴォルセルク 陽
a.いつまでこの地獄が続くのじゃ。
ケイナ・エクレール(da1988)
♀ 30歳 人間 カムイ 火
c.美味しい料理を堪能し尽くすべさ。
エルシー・カル(da2004)
♀ 21歳 カーシー(大型) ヴォルセルク 地
c.のんびり過ごしましょう。
セリス・エクレール(da2012)
♀ 19歳 人間 マイスター 風
a.ミカちゃんの愛の館でも開こうかしら。やだわ、健全よ健全!!??
ミカ・グランディディエ(da2016)
♂ 29歳 ダークエルフ マイスター 水
a.私は孤児院を作ろうかな?
オスカル・ローズ(da2033)
♀ 53歳 パラ パドマ 火
c.時々旅に出るのも良いですよ。
ノーラ・ロネ(da2047)
♀ 18歳 パラ カムイ 陽
a.ダークエルフ代表で、賢人会議に参加しとくかな。
アンドレ・カンドレ(da2051)
♂ 51歳 ダークエルフ ヴォルセルク 月
a.あたしはギルドの教官となり、イメチェンも果たしましたw
キョン・シー(da2057)
♀ 22歳 人間 パドマ 風
a.私の灰色の脳みそが閃いた。
ソランジュ・スピース(da2063)
♀ 23歳 ライトエルフ パドマ 陽
a.…あんニャロ、まだ懲りてないのか(ガルバの夢を見たらしい)
ムーン・シャドウ(da2079)
♀ ?歳 ヴァンパネーロ カムイ 月
a.さて、我々の未来は…
アレックス・ブラック(da2081)
♂ ?歳 ヴァンパネーロ ヴォルセルク 陽
a.…散り損ねてしまった薔薇だが、役立つ所があるなら其処で咲こう。
ユーグ・ノイモント(da2085)
♂ ?歳 ヴァンパネーロ パドマ 火
a.私と旅を続けると言うのなら、アルトを彼の地へ連れて行きませんとね。
シュゼット・ティトルーズ(da2115)
♀ ?歳 ヴァンパネーロ カムイ 火
a.これが、僕の選んだ道だから。
アルトゥール・マグナス(da2136)
♂ 20歳 人間 ヴォルセルク 地
a.…いつかどこかに留まることになったら、またお庭を作れたらいいな。
ラーラ・ヒューイット(da2137)
♀ ?歳 ヴァンパネーロ パドマ 月
a.私はあの人のそばに居続けますわ。何れ天に召されるときまで…
ローザ・アリンガム(da2138)
♀ ?歳 ヴァンパネーロ ヴォルセルク 風
c.まだまだハウンドとしての仕事は終わっていないよ。
シーマ・アルテタ(da2139)
♀ ?歳 ヴァンパネーロ ヴォルセルク 月
a.先生をやっています。
スーロー・サーソワ(da2147)
♀ 23歳 ダークエルフ マイスター 月
a.拝啓、姉さんたちへ。僕は今何故か、グリーヴァを目指す旅の途上にいます。
カモン・セリーザ(da2154)
♂ 26歳 ライトエルフ カムイ 火
a.まったくアンカの奴にも困ったたもんだ。
マサカ・ダエジフ(da2181)
♀ 51歳 ダークエルフ ヴォルセルク 地
a.あたしはずっとグドラ様と一緒です。
アクア・パッツア(da2185)
♀ 17歳 メロウ ヴォルセルク 水
a.ハウンドを続けつつ、ママが開いた孤児院のお手伝い☆
ティア・ターンズ(da2187)
♀ 27歳 フィルボルグス ヴォルセルク 火
c.メロウの里を発展させないとね。
レナ・アルディーティ(da2188)
♀ 19歳 メロウ パドマ 水
a.私も次世代のハウンド育成に取組んでいるよ。其れが正しい組織というモノだ
ロザリー・シャルンスト(da2190)
♀ 28歳 フィルボルグス ヴォルセルク 陽
a.心配だからエアさんの旅に同行しまーす!
ナナミ・ルーラ(da2204)
♀ 22歳 人間 カムイ 陽
a.魔物料理の普及に努めてるニャ。僕は食べる専門だけど。
トラエ・モン(da2209)
♀ 28歳 ケットシー パドマ 月
a.ハウンドにして芸人! 其れがミニーさんだよ!
ミニー・マンフレディ(da2235)
♀ 19歳 メロウ ヴォルセルク 水
c.頑張りましょうね。
エイラ・グルューン(da2236)
♀ 19歳 ライトエルフ パドマ 地
a.グラナートさん、サンドラにフンドシ文化を広めようw
パメラ・ミストラ(da2242)
♀ 25歳 人間 ヴォルセルク 水
a.アンカにはアンカの生き方があるんだ。俺に似たようで嬉しいよ。
ガイ・アルパ(da2251)
♂ 50歳 ダークエルフ パドマ 地
a.光陰矢の如し。人生は一炊の夢のよう。あたしは余生を錬金術三昧してるよ☆
ルル・ブランシュ(da2254)
♀ 25歳 人間 マイスター 月
a.光ある所に影がありますわ。記録には残りにくくとも‥‥‥‥。
タフィー・ブラウンヌガー(da2256)
♀ 24歳 ダークエルフ マイスター 風
a.建築をもっと極めることにしたんじゃよ。
ダリル・ダンカン(da2260)
♂ 50歳 ドワーフ ヴォルセルク 地


みんなの進路を記録しよう

あれからハウンド達はどうなったかって? 確かに、辞めたり、休止してる連中もいるからな‥‥図書館あたりに記録しておいたらどうだ?