オープニング
◆禍々しき瞳を持ちし翼
「くっ……なんてこった。今日は偵察に出たジャンが殺されちまった」
ここはとある山里の傍にある洞窟。
男は幼馴染の死を悟ると両目を手で覆い、湿った地面へ膝をついた。
あの忌々しいドラゴンからこの里の周辺が狙われるようになってから数日――突然のことに彼らは驚くばかりで、逃げるにしても僅かな食糧と目立つ家畜を洞窟に引っ張り込むので精一杯。
当然綺麗な飲み水など手に入れる手段はなく、食糧は尽き、空腹と体調不良で里の民はぐったりと横たわるばかりだ。
(このままではここで全員がおっ死ぬか、ドラゴンにかぎつけられて殺されるだけだ……どうすればいい!?)
そこで辛うじてまだ健常な体を保っている青年ケインは里の仲間達を見つめ、必死に思考を巡らせた。
あのドラゴンは非常に獰猛かつ敏捷で、生物を殺めることを何よりも求めている感がある。ゆえについ先ほどジャンが殺したばかりの今なら気が緩んでいるかもしれないと。
「村長。俺、行ってくるよ。ローレックの街に」
「……ハウンドギルドか。しかしお前もジャンの二の轍を踏むかもしれん……それは我々にとってひどく重大な問題だ」
「しかし村長も皆ももう限界だろう!? このまま飢え死にじゃ何のためにこの里を開いて皆で助け合ってきたんだよ。今までの何もかもが無になってもいいのかよ!」
「それは……」
「それじゃ、行ってくる。必ず皆助けるから、村長も身体を大切にしてくれよ」
ケインはそう言うと最後に残った馬に僅かな牧草を口に含ませ、その背に跨った。
「さぁ、力を貸してくれ。皆を救うためにはハウンド達の力が必要なんだ!」
その願いに応えるように駆け出す馬。本来ならいつ足がよろめいてもおかしくない状況でありながらも木々に身を隠しながら一心に街へと向かう。
――と、その時。緑の鱗を全身に纏う巨大な翼を持つ大トカゲが宙を舞うのをケインは確かに見た。
翼には悪魔の眼を想像させる禍々しい模様があり、それがただひたすらに憎らしい。
(あいつがジャンを、里の仲間を殺した仇……。絶対に忘れないぞ、絶対にだ!)
ケインは板に釘で奴の容姿とこれまでの悪行を記したものをポケットへ押し込むと、懸命に馬を励ましながら走る。
だがその瞬間、彼は違和感を覚えた。奴の尻尾とは別に奇妙なものが宙にふわりふわりと浮いている。どうやらそれは背の鱗に挟まった紙のようだ。一部が空中に野放図に晒されている様子は何とも心許ない。
(なんだ、あれは……巻物の類か?)
もちろん遠目ではその紙に何が記されているかはわからない。ただ、もしそれが奴に縁があるものならばとケインは板に追記した。ただひたすらに祈りながら。
(……奴がどんな存在にせよ、どうか俺が戻るまで皆、無事でいてくれよ。これ以上の犠牲なんて見たくないんだからな……!)
◆ギルドでの報告
「ほう、鱗に紙を挟んだドラゴンですか。それはまた風変わりな」
ケインを迎えたギルド職員はそう言うと彼に飲み水を渡し、馬にも木桶いっぱいの水を与えた。
「そうなんです……俺は正直あれのことを直接思い出そうとしても頭ん中がぼーっとしてわけがわかんなくなってしまうんですが、幼馴染や里の仲間が奴に殺されたのは確かで。……ハウンドの皆さんのお力を頼りにさせてください……」
ケインは祈るように手を重ねると職員の前で頭を下げた。
すると職員は「いやいやいや」と首を横に振る。
「現在ハウンドギルドでは古文書や奇書といった類のものを求めています。それらは神秘の力を秘めている可能性が高いですからね。そういう意味では今回のドラゴンは実に興味深い討伐対象だ。即刻ハウンド達に声を掛けるとしましょう」
その言葉にケインは目を見開き、大きな声で感謝の意を伝えた。
そして彼がギルドから去ったところで、丁度ギルドに足を運んだあなたへ職員が声を掛ける。
「先ほど風変わりなドラゴンの話がありましてね。どうやら背中に古文書らしきものを挟んでいるらしく……それを回収してはいただけませんでしょうか。ドラゴンの姿もなかなかに興味深いもののようですしね」
彼が差し出した資料はケインが残したメモの写しである。
それはなんとも禍々しく悪魔めいた存在で――あなたは思った。必ずやこれを断罪し、新たな力を手に入れてみせると。
選択肢
a.敵と戦う | b.仲間を支援する |
c.古文書を狙う | z.その他・未選択 |
マスターより
いつも大変お世話になっております、三毛野です。
今回はまたちょっと久しぶりのドラゴン戦!
里の運命を賭けた重みのある戦いとなっております。
先にドラゴンを倒すか、それとも古文書を先に手に入れるかはお任せしますが、
とにかく相手が恐ろしい戦闘能力を持っていることを認識することが肝要です。
ハウンドの皆さんで協力してこの難局を乗り切ってください!
皆さんのご参加を心よりお待ちしております!
※【SubEpisode07】新魔法を獲得せよ 関連シナリオ
シナリオの成功等により新魔法が実装されます。
登場キャラ
◆
謎のドラゴンが出現した里にハウンド達が辿り着いた時、一同は無意識に息を呑んだ。
「あれはダークサイドのウィングドラゴンかも。……飛行速度が速いのが厄介だなぁ」
そう言いながら水筒の水に魔法をかけ、ヴェール状の水剣『ローレライ』を生成するのは
リザ・アレクサンデル。
ベドウィール・ブランウェンは軽く眉間に皺を寄せ、マルチパーリングの力を己に宿した。
「飛び回る相手とは相性があまりよろしくありませんが、なんとか頑張ってみましょう。息や上空からの戦技には気をつけねば」
そんな慎重な彼らとは真逆にどこか楽しそうな顔を見せるのは
ベル・キシニアと
エア・カイザー。ベルはオフシフトの力を纏いながら呟く。
「ふふ、力あるドラゴンと言われたら、楽しみになってしまうじゃないか。まぁ、守らなくてはならないものもあるがな」
「じゃあここは義賊らしく、無茶を承知で古文書を狙おうか☆ 空から襲い掛かってくると思うから、古文書を狙うなら、こちらも空を飛ばないとだね」
ベルの意志に応え、早速スカイランニングで宙に浮くエア。しかし戦闘の中で独自に動く者がいるとドラゴンに気づかれれば彼女が狙われる可能性がある。
そこで
エクス・カイザーが魔法の箒にブルームマスターを詠唱し、跨ると声に力を込めた。
「よし、私は空中戦を仕掛けるぞ!! なんとか地上まで誘き寄せよう。エアが奴の背に乗るまでのフォローの完遂は勿論、犠牲者の無念も必ず晴らしてやる!」
その熱い意気込みに
パルティ・フォルトゥナは「いいねえ、いい気概だ」と微笑んだ。
「そういやドラゴンといやぁ、魔法を得意とするんだったか。それならいつもやってるように野郎の魔法を封じてやろうじゃないか。苛立って地上に降りてきたところを総出で叩いてやれ。攻撃は頼むよ、皆」
そんな彼女の願いにこくりと頷くのは
ノーラ・ロネ。彼女はドラゴンボウに専用の矢を掛けつつ、呟く。
「実は私、二度目の冒険なんだ。ハードルが高い気はするけど……ドラゴンを仕留められるチャンスを貰ったからには頑張るよ」
その静かな声に
シェール・エクレールと
ユミル・エクレールがにっと笑う。
「強敵ですが今回は10人のハウンドが力を合わせますからきっと大丈夫です」
「そうそ。それにドラゴンと聞いて逃げる訳にはいかないね。連中、放っておくとどこまでも被害を広めるかもしれないから」
と、覇気を高める一行の中で相変わらず眠そうな顔のままの者もいた。
ケイナ・エクレールである。
(何でドラゴンが相手なのじゃ。わしに対する嫌がらせか。……しかし、やるからには真面目にやるぞい)
実はケイナは目つきがぼんやりしがちなだけで、心根は敬虔な聖職者にして実直なハウンド。愚痴を紡ぎそうな口を閉じ、弓を手に歩み出す。
こうして準備を終えた彼らはドラゴンのもとへ駆け出す。里の平穏を取り戻すために。
◆
ドラゴンと対峙したハウンド達はその圧倒的な高速戦闘に唇を強く噛みしめた。
何しろ奴は竜ノ鱗を纏っている上に空中戦に拘る性質なのか、いくら挑発を重ねても地上に近づこうともしない。
そこでリザはルミナパワーを宿したローレライをヴェールのように勢いよく振るう。
(水の力で攻めればレジストウォーターの詠唱で隙を作れるかもしれない。皆で一気に攻めるチャンスさえできれば……!)
しかしその刃は竜ノ鱗を掠めただけ。相変わらずドラゴンとは厄介な存在だ。
一方でベルはスカイランニングで飛行しながら相手の脇腹を突き、時折それを捌こうとする爪を回避。とかく自分に意識を向けようとする。
「私は力無き者を手にかける手合いは嫌いでな。……戦とは力持つ者同士が己の全てを賭して行うものだ。その道理を穢す者は何者であろうと容赦はしない」
「そうだな。特に罪なき者の命を脅かす輩は許すわけにはいかない。どれほどの力を持っていようとも負けるわけにはいかない!」
エクスはベルに同調し、ルミナパワーの宿るグリーヴァザンバでドラゴンの顔を真横から斬りつける。とはいえ強固な相手に深手を負わせることがなんと難しいことか!
だがドラゴンはそんな彼の苦渋をよそに品定めをするように、ハウンド達を見下ろす。どれが最も良い獲物なのかと。その中に――水の剣を操る青年の姿が、あった。
その頃、エアはドラゴンの背後で息を潜めつつ隙を窺っていた。オフシフトは成就済。あとは奴の背にシノビバトルロープの刃を刺し、それを手掛かりに巻物を奪うだけだ。
(あれを手に入れれば遠慮なく皆が戦える。それに新しい魔法が世の中のための力になるとか……義賊冥利に尽きるじゃないかっ☆)
だが不安要素がないわけではない。ただ彼女はその誇りで自分を奮い立たせ、ドラゴンを追う。
一方でユミルはドラゴンが突然リザを目指して飛んできたのを確認するや「皆、準備はいいかい? こっちも簡単にはいかない所を皆で見せてやろうじゃないか!」と叫び、ルミナパワーを宿した槍を奴の脚に向けて振り上げた。爪と穂先が激しい音を立てる。
その隙にベドウィールは最上段に構えたグリーヴァスピアを縦に振り下ろすことでドラゴンの胸元の鱗を数枚切り落とした。
かたや木々の陰に身を隠したシェールは「今回のドラゴンは美味しいですかね?」と張り切って矢を放つも、それは強固な鱗に弾き飛ばされた。しかし彼女に落胆の色はない。
(まずは通常の矢で油断させ、ここぞという時に竜牙の矢で決定打を与えます!)
――だが。ある風切音を機にドラゴンは悲鳴を上げた。
ケイナが放った矢は竜牙製の鏃付き。竜の牙は鋭く硬く、同族の体にも容赦なく突き刺さる。
「狙うは今ぞ! 竜殺しの矢、遠慮なく撃ちこめっ!!」
「了解だよっ!」
ノーラは自身より遥かに大きな弓を構えると、それに見合う大きさの矢を弦にかけた。草むらに身を寄せているとはいえ、ハウンドとしての経験が浅い彼女は緊張で弦を引く指にさえ汗を感じる。けれど。
(貫いて……私の矢ッ!!)
その願いに呼応するようにドラゴンアローはドラゴンの翼の表皮を抉り、バランスを崩させた。
しかしドラゴンとて容易く落ちるものではない。奴は暴風の魔法を紡ぐため力を高めた……が。それを上回る速さで詠唱された魔法が全てを掻き消していく。
「残念だったねェ、今回はここにあたしがいて。あんたがいくら魔法を唱えようったってそうはいかないよ? ここにゃ帰ってくる人達がいるんでね」
不敵に笑い、ドラゴンに向けて魔法の杖をかざすパルティ。カウンタースペルを極めた彼女の存在は魔法を得手とする魔物にとって脅威である。
だからこそ――これからは全ての力がぶつかり合う総力戦だ。たった一瞬の隙を作るための失敗が許されない戦い。
ベルは肌でその緊迫を感じると歓喜で胸が打ち震えた。
◆
ドラゴンの脅威とはその高度な魔力のみにあらず、圧倒的な存在感と力もまた恐ろしいものである。
奴は魔法がパルティに掻き消されたことで空中からの接近戦を開始、低空飛行に切り替えると怒りの咆哮と同時に猛烈な闘気を発した。
「……っ、頭の中が……なんで……?」
それまで懸命に奴を追っていたエアが突然顔色を蒼白にし、刃を握る手が震えだす。
また、ベドウィールも冷静を装っているが奇妙な焦燥感に捉われ始めていた。そこで彼は不安を払拭するべくグリーヴァスピアによるフェイントアタックを仕掛けようとしたが、突然ドラゴンの羽ばたきで奴の直下が吹き荒ぶ。ベドウィール、ユミル、パルティはその猛烈な風に思わず地へ膝をついた。
――だがその時。リザが彼を庇うように立ち塞がり、ローレライでドラゴンの喉から下を斬り裂くと「大丈夫」と穏やかに呟く。
「ウィール、もしあいつがまた魔法を使ったらミタマギリを頂戴。いくらあいつの動きが速くたって意識を奪えば勝てるはず。……それに信じてるから。僕とウィールが揃えば無敵だって」
「リザ!」
ふと口にしただけのリザの何気ない言葉。しかしそれがベドウィールの心の闇を打ち払っていく。
一方でエアはリザの攻撃に怯んだドラゴンを目に留めるや得物を巻物と思しき紙片のそばに撃ち込み、辛うじて奴の背中に着地。落下しないよう硬い鱗を太腿で締め付けながら、懸命に手を伸ばす。
(どうしよう、怖い怖い怖いっ! でもここでやらなくちゃ……何もかも駄目になるんだよぉっ!)
そこでノーラがドラゴンを牽制するべくドラゴンアローを一射。矢はあえなく折れて落ちたが、相手の動きを封じるには十分だったようだ。
(今だっ!)
エアが紙片をしっかりと掴む。すると古い巻物がぼろりと彼女の膝の上に転がり落ちた。そこにベルが駆けあがり、エアの手を掴んで立ち上がらせる。
「よくやった。後は私達がこいつをどうにかする。一旦体勢を立て直せ」
「う、うん。ありがとう。でも僕は平気、頑張るよ!」
そう言うとエアは巻物を腰に結わえ付け、宙に跳び――地上へ軟着陸。巻物が破壊されぬよう、後方の仲間に手渡すべく戦術的撤退を開始する。
そこでドラゴンへ一気呵成に畳みかける者達がいた。
ノーラはもう遠慮をする必要もあるまいと判断し、竜牙製の鏃が鈍く輝くドラゴンアローでドラゴンの頭を抉る。
ユミルは体勢を立て直し、黙して槍を構えた。
(こいつの翼さえ仕留めればそう自由には動けないはず、次の一手で壊してみせる!)
そんなユミルの視線の先を悟ったシェールは竜牙の矢を用いたポイントシュートで翼を狙い撃つ。
するとその矢は翼の先端に突き刺さり、ドラゴンは凄まじい悲鳴を上げた。
「っ! 翼の先端が弱点と見たぞい!!」
すぐさま矢を放つケイナ。しかし相手も流石に必死か、翼を大きく広げて飛膜で矢を受けるも激痛に呻く。
その瞬間を見逃さない男がいた。ヘビーナックルを装備したエクスが空中から力いっぱい拳を振り落とす――スマッシュでドラゴンが背を歪め、喘ぎながら姿勢を崩す。
だが奴はまだ諦めない。口から猛烈な突風を吐き、リザ、ユミル、シェールを地面に叩きつけた。
パルティはブレスガードリングの力で突風による傷を軽減できたものの、苦く呟く。
「……っ、ブレスだけはカウンターできないか。大丈夫かい!? しっかりしな!」
彼女はシェールに肩を貸す。このドラゴンはどうやら暴風を自在に操るようだ。それなら殊更癒し手を失うわけにはいかない。
一方、ドラゴンはもう一度羽ばたきで自分の直下を荒らすと膝をついたままのリザを爪で引き裂こうとした。
だがそれを防いだのはベドウィール。彼はミドルシールドで爪を力強く撥ね、その爪に深い皹を負わせる。
「リザは私の幼馴染なんですよ。あなたに大切な者を失う痛みはわからないでしょうが」
「ウィール……っ!」
リザは全身の痛みに顔を歪めながらも立ち上がる。そうだ、この親友の信頼に応えるためにも戦わねばと。
エアもケイナに向けて巻物を投げるとドラゴンに向けて駆け出した。村人の帰るべき場所を奪還する、それも義賊の役目だと。
そこで最後の竜牙製鏃つきのドラゴンアローを放ったのがノーラだ。彼女の矢はドラゴンの翼の根元を貫き、ドラゴンを地に落とす。
「や、やった! 今だよ、皆っ!」
そこでユミルはスピアオブセトの力を開放、雷の力を宿した一撃をドラゴンの翼の先端に存分に叩きつけた。
「今まで好き勝手やってくれたじゃないか、もうこれで遊びは仕舞いだよっ!!」
その宣言と同時にドラゴンは全身が痺れ、抵抗する力さえ奪われてしまった。
これぞ好機。シェールとケイナは竜牙の矢でドラゴンの翼を地に縫い付けるように放ち、そして――ベルとエクスが宙から全速力で駆け下りる。
「これで終わりだ、風のケダモノっ!!」
「奪われた命の重みを知るがいい! 孤独にして傲慢な魂ごと虚無に果てていけ!」
ベルの白銀のランスが竜ノ鱗などないかのように容易く頭を潰し、エクスの放ったエクスプロージョンによる強烈な打撃が胸に爆発的な衝撃を与える。
するとドラゴンはブレスも魔法も吐く間もなく――ひゅうと小さく喉から息を漏らし、息絶えた。
◆
ドラゴンが地に墜ちた後、真っ先にハウンド達は村人の潜む洞窟へ向かった。
パルティは魔法の水筒と魔法の胴鍋を持ち込み、牛肉と豚肉を塩であっさりと調理。村人達へ飲み水と一緒に肉料理を振舞う。
「ゆっくりしっかり噛みな。急に丸呑みやドカ食いをしたら体を壊すからね? これから少しずつ元の食生活に戻すんだよ」
「わかりました、本当にありがとうございます、親切なお姉さん。外に出る元気が出てきました!」
子供達は感激の涙を零しながら久しぶりの食事を満喫した。
一方で大人達も外で生きる幸せを噛みしめるものの、仲間の亡骸を見つけては悲しみに浸り……神に祈りを捧げることで弔いとした。
そんな中、村長が巻物を見るや「それは!」と声を震わせる。
実は彼はこの地へ入植する前までルーン語の研究者だったのだ。そこで村長はささやかな礼として巻物の翻訳を試みる。
巻物に記された魔法は戦技『カウンターアタック』。この技は地の属性を主とし、火の属性も宿しているという。
その技の本質がどんなものであれ、里の人々に笑顔と平穏が戻り、未来を再び掴めたことがハウンドにとって何よりの喜び。
些かの時間は必要となろうとも、人々はきっと以前のような和やかな日々を取り戻せることだろう。
6
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参加者
 | | a.ダークウィングドラゴンだと思うけど、回避高そうなのが厄介かなあ…
| | リザ・アレクサンデル(da0911) ♂ 20歳 人間 ヴォルセルク 水 | | |
 | | a.飛び回る相手とは相性があまりよろしくないのですが、なんとか…?
| | ベドウィール・ブランウェン(da1124) ♂ 23歳 人間 ヴォルセルク 月 | | |
 | | a.緑の鱗のドラゴン……、今回も楽しませてくれるのだろうな?
| | ベル・キシニア(da1364) ♀ 25歳 人間 ヴォルセルク 風 | | |
 | | a.よし、私は空中戦を仕掛けるぞ!! なんとか地上まで誘き寄せよう
| | エクス・カイザー(da1679) ♂ 26歳 人間 ヴォルセルク 火 | | |
 | | b.いつもやってるように野郎の魔法を封じるのさ。
| | パルティ・フォルトゥナ(da1820) ♀ 39歳 人間 パドマ 水 | | |
 | | c.じゃあここは義賊らしく、無茶を承知で古文書を狙おうか☆
| | エア・カイザー(da1849) ♀ 24歳 人間 ヴォルセルク 風 | | |
 | | b.今回のドラゴンは美味しいですかね?
| | シェール・エクレール(da1900) ♀ 16歳 人間 カムイ 風 | | |
 | | a.まあぶっ飛ばすさ。
| | ユミル・エクレール(da1912) ♀ 20歳 人間 ヴォルセルク 陽 | | |
 | | b.まあ、回復じゃのう。
| | ケイナ・エクレール(da1988) ♀ 27歳 人間 カムイ 火 | | |