【SE07】受けてみよ!

担当成瀬丈二
出発2020/11/14
種類ショート 冒険(他)
結果成功
MVPアリアドネ・ウィステリア(da0387)
準MVPフェルス・ディアマント(da0629)
エウロ・シェーア(da1568)

オープニング

◆オーディア島の開拓村にて
 ハウンドたちはオーディア島でとある開拓村に新魔法を訪れた。
 何でもマクールが、開拓村に居たような、居ないような‥‥と言い出したらしい。
 オーディア島ならば、比較的近場だろう。
 ということで行くことになった。


登場キャラ

リプレイ

◆承前
「ほう‥‥いい度胸だ」
 パドマのホークは魔法使いの杖を片手にハウンドたちをほめたたえた。
 ハウンドの決断──それは、至近距離から魔法を受ける。
 五人まとめてという事だ
「ならば行くぞ」
 ホークは詠唱を一瞬で完了させた。
 ──高速詠唱だ。
 そして、シメの言葉は。
「アースクエイク」
 時間はそれより一分前に遡る。

◆『パオラ』
「属性も効果もわからないので‥‥一分間で覚悟しますね」
 ホークの目は、パオラ・ビュネルの瞳を見据えた。
(なるほど──覚悟を決める、か‥‥思った以上にキモが座っているな)
「何事も‥‥実践しないとわかりませんから。で、でも‥‥痛くないといいな」
「なら、やめるか?」
 突き放すようなホークの問いかけ。
「いえ‥‥やります」
 選択肢を与えられたパオラ。彼女は過去に戻らない。その覚悟もあるのだ。
 それはハウンドとしての誇り。そして自分自身で、おのれの未来を切り開くという思い。

◆『エクス』
「お願いします」
 エクス・カイザーはそう言ってホークに向かい腰を折った。
「新たな力となる魔法、例えヴォルセルクが会得する者でなくとも、その身に刻み込む事に否は無し」
 エクスは頭を上げる。
「──味方として放つなら、戦場で初見殺しになるよりは‥‥いい」
 守りたいものがある、愛している人がいる。だから、狼王は強くなれるのだ。
「手加減はせん」
「それ『も』お願いします」
 エクスの言葉にホークは唇の片端を吊り上げる。
「さすが見事な『漢(おとこ)』ぶりだ──いや、勇者か」
 どちらが賛辞として適切かは分からない。
 だが、ホークは笑っていた。

◆『エウロ』
「ほう。距離を取るのはチキン、ですか‥‥ほう」
 毛並みで見えないが、こめかみあたりに静脈を浮き出させた、エウロ・シェーア
「ああ、俺の魔法を耐えるのが趣旨だ」
 ホークの言葉にエウロは確認する。
「耐える、ですか。では、防具はよろしいでしょうか? 相応に頑丈ですが」
「かまわない」
「では、戦技や魔法は?」
「かまわない」
 どういう魔法? エウロの脳裏にその疑問が浮かんだ。
 精神に干渉する魔法だろうか? あるいは多少の防具など歯牙にかけず吹き飛ばす超攻撃魔法?
 だが、彼女の矜持が問わせない。それに聞けば挑発的な言葉が返ってくるだろう。
「では、そのように」

◆フェルス
「では全力防御、やってみるッス!!」
 そう言ったのは、フェルス・ディアマントだった。
 エウロとのやり取りを聞いていたのだ。
「ギルド長の知己の猛者、修行相手として申し分なしッスね」
「そういってもらえるのは嬉しいが、『あの』マクールの仲間にも興味があるな」
 ホークの言葉に破顔するフェルス。
「自分の持てる戦技、魔法、装備、ピラミッドパワーそして筋肉と筋肉」
 ホークは問う。
「それは大事な事なのか?」
「大事な事ッスよ、なので二度言ったッス」
「そ、そうか‥‥」
 初めてホークが引いた。
「今の自分が出せる全ての力を使って、一撃を耐えてみせるッス!!」
 そして、ポージングと頭の四角垂を使いピラミッドパワーを再現。

◆アリアドネ
「あんなこと言われちゃ、近い距離で試すしかねーですけど」
 という心境で、アリアドネ・ウィステリアは、今の時点でホークににじり寄っている。
「折角きたのに、このままスゴスゴ逃げ帰るわけにはいかねーですよ。その魔法! 受けてたつですよ! クリスタルアーマーも成就済みです」
「‥‥」
 ホークは生暖かい目でアリアドネを見ている。
「そ、それに、カウンタースペルは駄目って言われたけど、クリスタルアーマーは駄目だとは言われてねーですからね! カンスペは駄目でも、盾は駄目とは言われてねーですからね! さぁ来いですよ!」
 見事なへっぴり腰だ。
「それ以上に何かするか? そろそろ一分経つぞ」
「好きにしやがれです!」

◆ホーク
「アースクエイク」
 その魔法が成就した時、エクスは非常に嫌な予感がした。
 なぜ、舌を噛んで精神攻撃に耐えようとしたのか。
 大地が揺れるとは思っていなかった。
 アリアドネが転倒してしまう。
「く、膝はつかねーです──全然痛くないでやがる?」
 物理的な防御は有効であり、地属性の面々は防具や魔法で十分に耐え抜く。
「う、動きづらいッス」
 意外な魔法に、フェルスは踏ん張る。まるで大樹の様に、山の様に──。
「ほう、確かに面倒です──しかし相棒がいなければ、どうという事はないかと──おしまいですか?」
 面倒ではあるが、エウロが一歩、また一歩とにじり寄る。
 パオラは意外な魔法にあっけにとられるが、辛うじて転倒は避ける。
「し、死んでない──あれ? 地面が揺れてる‥‥大丈夫、何とかなった」

◆ノーサイド
「俺の後ろに行け、そこは揺れていない」
 ハウンドたちはホークの後ろに行った。ホークの手前までは揺れていたようだ。
 なお、アリアドネはフェルスが引っ張り上げた。この基礎体力がものを言う。あと、筋肉とか。
「これが地のパドマの魔法『アースクエイク』だ。俺ひとりが使ったところでどうという事はない。しかし、コンビネーションのひとつとして考えたら?」
 ホークがそう言うが、地面は揺れている、自分の意志で止められないようだ。
「それは相当に面倒ですね。確かにこの魔法が使われる前に、体力が消耗したり、空中から攻撃者がいたら‥‥」
 エウロは見事に分析する。
「ガイアとかで体力を削るか」
 微妙に活舌が悪い、エクスが口の端から血を流して呟く。
 舌を噛んだのだ。
「ホークさん、ありがとうございました」
 言ってエクスは再び頭を下げた。
 礼に始まり、礼に終わる。

「強くなれよ‥‥そうそうこれが俺の使った魔法の資料だ。我流だがアレンジは幾らでも出来るだろう」
 ホークはそう言って、巻物の束をハウンドたちに渡した。
「あーひさびさに魔法を使って疲れた、戻って酒でも飲むか?」
 たまの客だ、酒場にでも繰り出すか、そう言ってホークは村に戻るのだった。
 そして、一同は納得した。

──この魔法を村で使われたら、近所迷惑なこと間違いなし──

◆結
「私もいつかあんな魔法使えるでしょうか?」
 パオラが酒の席でホークに問う。
「俺はできた、天才じゃなければ使えない魔法じゃない」
 との事だ。
「まず、あきらめるな」
「はい」

「手の内が分からない相手がこんなに面倒とは」
 そう、エクスがホークに問うた。
「カウンタースペルはこういう時に使う」
 間違いない。エクスはそう納得した。

「いやぁマッスル大勝利ッスか?」
 フェルスの言葉にホークはうなずいた。
「あくまで搦手だからな、地力があるものとの正面決戦には弱い」
「参考までに聞くッス? そういう相手にはどうするッスか?」
「逃げる」
 端的なホークの言葉だった。
「シンプルッスね」

「耐えきりました。まだやりましょうか? ‥‥とは今の話でも出てましたね」
 エウロの言葉にうなずくホーク。
「うむ、そうなったら俺も別の魔法を使うし、徒党を組む」
 そうなった時には自分はどんな魔法を使うだろうか? ガチで考えてしまうエウロであった。

「ふふ、そうなったら私も手助けしてやるです」
 アリアドネがほろ酔い気味で、エウロの沈思黙考に割り込んできた。
「さっきの魔法も痛くなかったのです、きっと次も痛くないのです」
 そこまで言ったアリアドネは口を改めて開く。
「やられっぱなしは、私だってイヤですからね」

 こうして新しい魔法研究が開始された。
 だから、ハウンドの冒険は──つづく!



 7

参加者

a.あんなこと言われちゃ、近い距離で試すしかねーですけど。
アリアドネ・ウィステリア(da0387)
♀ 19歳 ライトエルフ パドマ 地
a.では全力防御、やってみるッス‼
フェルス・ディアマント(da0629)
♂ 19歳 カーシー(大型) ヴォルセルク 地
a.ほう。距離を取るのはチキン、ですか・・・ほう。(ピキッ)
エウロ・シェーア(da1568)
♀ 34歳 カーシー(大型) ヴォルセルク 火
a.ならば至近距離で受け止めるのが勇者の矜持!!(覚悟完了)
エクス・カイザー(da1679)
♂ 26歳 人間 ヴォルセルク 火
a.属性も効果もわからないので……1分間で覚悟しますね
パオラ・ビュネル(da2035)
♀ 20歳 ライトエルフ パドマ 地


受けてみよ!

ダーナの戦い方見せてやる──!