オープニング
◆オーディアの受難
「ドドドドド、ドラゴンだぁー!」
「デュデュデュ、デュルガーだぁー!」
ローレックの街に危機迫る。ラージドラゴン2頭が襲来するとともに、なにやらデュルガーの軍勢まで北から姿を現したとか。
これ、ガチでヤベーやつだ。
「どーすんだ? 南にでも、そうだ、ウラートにでも逃げるか?」
ハウンドやら城の騎士団やらはともかく、住民を逃がす必要もあるだろうか?
「おい、まだローレックの街の警備に就いてない奴らを集めろ。直ぐにムーンポータルでウラートへ向かえ」
と、ハウンドギルドマスター・マクールの指示が飛ぶ。
ウラートへ‥‥逃げろってことでは無いだろう、絶対に。
「念話で繋がった話によるとどうやらウラートにもデュルガーが現れたようだ。名誉挽回だ、我々で向かうぞ」
とヴァンパネーロのエドマンド・シルバーの声が聞こえる。なにやらちょっとデュルガーに罠に嵌められたとかなんとか。ゆえに気合も入るというもの。
とにかく、だ。
急ぎ港町ウラートに向かうハウンドたちであった。
「やれやれ、なんて日だ。しかもウチの王様ときたら‥‥」
ぼやくマクール。まぁ、それはそれ、ということで。
◆ウラートの災厄
ウラートへと転移したハウンドたちを迎えたのはフードを被った人物だった。
「ようこそウラートへ。ハウンドの皆さん‥‥と言っても何もおもてなしは出来ないのが心苦しいですが」
女性の声だ。
そして、彼女はフードを取った。
「失礼しました。私はレティス。まぁ、今回の騒動の対策本部の人間、だとでも思ってください」
そう名乗った彼女は息を呑むような美貌の持ち主であった。
レティスと言えば、『千の顔の』レティスと呼ばれるウラートの顔役の一人ではないか。変装の名人という噂で、美女だったり老婆や少年だったりすると言われる人物。今の姿も素顔では無い可能性が高い。
「デュルガーは北東の穀倉地帯の方から集団で姿を現したのです。そして街へ近づいて来たため急いでギルドへ連絡をしました。もう、街へ踏み込まれていますが、非戦闘員はどうにか避難させています」
なんとも手際のよいことだ。
「デュルガー相手に余裕があるな‥‥いや、そもそも我らを引っ張り出すことが目的、か。なんらかの罠の可能性も否定できんな」
何かが引っ掛かるのかエドマンドが唸る。
「考えたって仕方ないだろ、デュルガーをぶっ潰そうぜ」
一人のハウンドが拳を突き上げた。
「「「おー!」」」
賛同し声を上げるハウンドたち。まぁ、こうなった以上は戦うしかない。たとえ罠であろうと、なんだろうと。
◆デュルガーの思惑
デュルガーが入り込んでいたのはウラートの繁華街の方だ。この街、やたらと坂が多く、なかなか大変な街でもある。
そして、ウラートへと押し寄せたデュルガーの前にハウンドが立ち塞がる。
「快なり、やはりハウンドが対処に来たか。我らの狙い通りであるな」
とても満足げに笑うのは首なし騎士‥‥フィアデュラハン。
「貴様は! まさか先日のっ!」
忘却オーラもあってか、なんとなーくで覚えているエドマンド。彼を罠に嵌めたデュルガーの首魁がこのフィアデュラハンだったのだ。そして、エドマンドを助けるために仲間たちもこの騎士と一戦交える羽目になったのである。(『【HH08】かかってこいや』参照)
「いったい、何が目的なの!? 陽動なのか、罠なのか、ハッキリしなさいよ!」
ハウンドがそう問えばデュラハンの代わりに別のデュルガーが口を開いた。
「そうだな、デュルガー全体の目的は陽動だ。が、しかし‥‥私個人の目的は違う」
ライネックだ。かつてハウンドに敗れ、復活してからここ最近、オーディアで暗躍していたのはこいつ自身で間違いないだろう。(『【HH08】蘇えりしもの』参照)
「なんなのよ、あんたの目的ってのは?」
「貴様らハウンドとの再戦だ」
そう言い切ると、ライネックは面白くもなさそうに剣を構えた。
「と、言うわけである。相手をしてもらうぞ」
対照的に、デュラハンは嬉しそうに槍を構えた。
戦いは不可避。
とはいえ、敵はその二体だけではない。
「数が多いな、どうにか雑魚デュルガーを抑えつつ、指揮官であろうそこの二匹を潰せば敵は機能しなくなる、か」
エドマンドはそう読む。そうだろうな、と他のハウンドも頷いた。
「しかし、強力‥‥だという瘴気に注意だ。その辺は我らヴァンパネーロの出番も大いにあるだろう。街への被害は‥‥物的被害は目をつぶるしかないだろうな」
瘴気が厄介なのかどうなのかは正直ヴァンパネーロにはピンとこない。まぁ、その分、陽光が厄介なわけだが。今は昼間だし。
デュルガー集団への対応と、強敵の討伐が必要になるだろう。
◆レティスの焦燥
「嫌な予感がします」
と一部のハウンドはレティスと共に港の方へ来ていた。
港ではデュルガーの襲撃を受けてさっさと出航して逃げてしまおうという商船やら金持ちがチャーターした船やらでごった返していた。
「ぎゃあああああああ!!!」
悲鳴が上がったのはその時だ。
「おい、誰か海へ落とされたぞ!」
「船が、船が燃えちまってるよぉ!」
いつの間にか船のマストに群がる羽根の生えたデュルガーども。
そして、船には犬みたいなのが乗り込んでファイヤーしてる。
「いけません、この港はウラートのアキレス腱。いいえ、延いてはオーディア島の玄関口ですから当然ローレックの街にも悪影響があるでしょう」
襲撃を受けたりトラブルがあったりするこの港、なんだかんだでやはり大事な場所なのである。
ライネックやデュラハンがいないが、こちらのデュルガーもなかなか統制が取れている。簡単にはいかない相手だろう。
「火災もどうにかしないと燃え広がります」
船同士の距離が近い、このままではレッドな壁の戦いもかくやの大火災もあり得る。ここは火の元を断ち、そして消火も必要だ。
さてさて、厄介な戦いになりそうだ。
選択肢
a.繁華街雑魚対応 | b.繁華街デュラハン |
c.繁華街ライネック | d.繁華街支援 |
e.港敵排除 | f.港消火活動 |
| z.その他・未選択 | |
マスターより
皆さん、愛してま~す!
本シナリオは、世界の歴史を動かす可能性を秘めた企画『RealTimeEvent【HoundHistory08】シン・ドラゴンハント』のグランドシナリオになります。
詳しくは、シナリオページの『シナリオって何?』の『グランド』の項をご参照ください。
なお、得られる魔物知識は2種のみとなります。
さて、状況はシンプルです。ウラートに攻め込んできたデュルガーを退けましょう。
状況としては繁華街にはフィアデュラハンとライネックが軍団を率いて侵入してきています。繁華街は広い通りと入り組んだ裏道が混在し、しかも坂道や階段も豊富な地形となっています。伏兵とかしたりされたり、機動力や戦況把握能力も大事になるでしょう。
港には船がたくさんあり、ブラックドッグが明らかに火を吐いてます。人々は海に落とされたり飛び込んだりで大変ですが、まぁ海の男が多いのでそうそう死なないでしょう。皆さんは戦いと消火に集中してください。
選択肢の解説は以下の通り。
選択肢a:繁華街で雑魚デュルガー(インプがかなり多い。上位種ぽいのも混じってます。あと小鬼系のデュルガーも結構います)を相手にします。数が多いので面倒です。
選択肢b:フィアデュラハン+コシュタバワーを相手にします。正攻法で攻撃を仕掛けてくるかなり強い相手です。エドマンドはこっちにいます。
選択肢c:ライネックを相手にします。ライネックは手下のデュルガーどもを上手く使って仕掛けてきます。選択肢a次第では有利にも不利にもなります。
選択肢d:繁華街での戦いで相手を選ばす様々な支援を行います。
選択肢e:港での戦いでデュルガーを排除します。主に船の上のブラックドッグとマストに群がるインプ系のデュルガーが相手です。中には厄介な敵もいるかも。
選択肢f:港で火災を起こしている船の消火を行います。既に燃えている船は助からないでしょうが、無事な船をひとつでも多く守りましょう。
では、皆さんの参加を‥‥俺は待ってるぜ!
参加者
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d.地の利を生かして罠に誘い込みましょうか。 |
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ジョシュア・マクラーレン(da1234)
♂ 29歳 ライトエルフ マイスター 風
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a.よろしくお願いします。 |
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エリアル・ウィンフィールド(da1357)
♀ 49歳 ダークエルフ マイスター 水
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a.よろしくお願いします。 |
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ヴェスパー・ベント(da1605)
♂ 36歳 カーシー(小型) カムイ 風
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f.これは見事な炎上案件。今日は釣り師が火消しに回りましょう。 |
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アンカ・ダエジフ(da1743)
♀ 26歳 ダークエルフ パドマ 水
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e.どれ、雑魚退治を引き受けようか。 |
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セイ・ローガン(da1834)
♀ 41歳 ドワーフ ヴォルセルク 火
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c.我が闇の力見せつけてやろう! |
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トウカ・ダエジフ(da1841)
♀ 27歳 ダークエルフ ヴォルセルク 地
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e.スカイランニングで体を浮かせて、マストの綱渡りのチャンバラってね☆ |
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エア・カイザー(da1849)
♀ 27歳 人間 ヴォルセルク 風
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a.雑魚は任せな。コテンパンにぶっ散らばしてやるさ。浄化は頼むぜ。 |
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ギュンター・ニコラシカ(da1868)
♂ 42歳 人間 パドマ 地
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c.よぉーし! 特に貴様との因縁は無いが私が相手だ!! |
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トサ・カイザー(da1982)
♂ 26歳 人間 ヴォルセルク 陽
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b.おらはこっちで盾役だべさ。 |
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エルシー・カル(da2004)
♀ 21歳 カーシー(大型) ヴォルセルク 地
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サポート | |
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c.はぁ~い!ライネックぅ~!アタシよ!ミカよ~!(わきわき) |
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ミカ・グランディディエ(da2016)
♂ 29歳 ダークエルフ マイスター 水
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b.前回の続きと行こうか!! |
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アンドレ・カンドレ(da2051)
♂ 51歳 ダークエルフ ヴォルセルク 月
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a.とりあえずこちらに回ろうかしら。 |
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ムーン・シャドウ(da2079)
♀ ?歳 ヴァンパネーロ カムイ 月
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b.雪辱は果たす! |
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アレックス・ブラック(da2081)
♂ ?歳 ヴァンパネーロ ヴォルセルク 陽
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e.焔をもって焔を制す…延焼を避ければいいのだろう? |
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ユーグ・ノイモント(da2085)
♂ ?歳 ヴァンパネーロ パドマ 火
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a.よろしくお願いします。 |
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ミーユ・ノエル(da2134)
♀ ?歳 ヴァンパネーロ カムイ 地
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d.よろしくお願いします。 |
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ラーラ・ヒューイット(da2137)
♀ ?歳 ヴァンパネーロ パドマ 月
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b.以前攫われたエドマンドが心配ですし、落とし前はつけないといけませんわ。 |
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ローザ・アリンガム(da2138)
♀ ?歳 ヴァンパネーロ ヴォルセルク 風
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b.こちらで戦うよ。 |
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シーマ・アルテタ(da2139)
♀ ?歳 ヴァンパネーロ ヴォルセルク 月
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a.ふむ。一先ずこちらに回るか。 |
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マサカ・ダエジフ(da2181)
♀ 51歳 ダークエルフ ヴォルセルク 地
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サポート | |
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e.海辺を荒らすのは許さないわよ!! |
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アクア・パッツア(da2185)
♀ 17歳 メロウ ヴォルセルク 水
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サポート | |
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a.雑魚とて油断はできない。慎重に全滅させないとな。 |
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ロザリー・シャルンスト(da2190)
♀ 28歳 フィルボルグス ヴォルセルク 陽
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z.海ん中に落ちた人達を助けるで! |
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ヒルデガルド・ベンディクス(da2191)
♀ 19歳 メロウ パドマ 月
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名誉挽回、といかせてもらおう |
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エドマンド・シルバー(dz0053)
♂ ?歳 ヴァンパネーロ ヴォルセルク 地
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